北欧と聞いて幸福度が高い、とイメージする方も多いのではないでしょうか?ではなぜ北欧の方々は幸福度が高いのでしょう。実はその秘密は北欧のライフスタイルにあるんです!
こちらの記事ではそんな北欧のライフスタイルや、日本にいながらでも簡単に生活に取り入れられる方法をご紹介します。ぜひ最後までお読みください♪
もくじ
北欧は幸福度ランキングの常連
北欧は幸福度ランキングが高いと聞いたことはありませんか?実際に国連が発表する「世界幸福度ランキング」では、北欧諸国が常に上位を占めています。では実際どのぐらい高いのかご存じでしょうか?
なんと!2024年の1位は7年連続でフィンランドなんです。更に2位デンマーク、3位アイスランドとトップ3は北欧が占めており、4位スウェーデン、7位ノルウェーと北欧5カ国は7位までに入っているんです。
2位:デンマーク
3位:アイスランド
4位:スウェーデン
5位:イスラエル
6位:オランダ
7位:ノルウェー
8位:ルクセンブルク
9位:スイス
10位:オーストラリア
ちなみに日本は51位という結果でした。このようにランキングで見ると、北欧の方々が幸福だと感じて生活を送っていることが分かりますよね。
では、どうしてそんなに幸福度が高いのでしょうか?ここからはその理由を探っていきます。
幸福度が高い理由のひとつは、生活保障の充実
幸福度が高い理由に生活保障が挙げられます。生活保障といっても医療や福祉、社会保険などがありますが、ここでは世界的にみても珍しい医療費や学費について説明します。
1.医療費
医療費に関しては日本も制度が整っていますが、北欧はなんと医療費が無料なんです。北欧各国によって多少の違いはありますが、「フィンランド」「ノルウェー」「デンマーク」は無料となっています。
デンマークでは、国民それぞれにホームドクターが決まっており、いつでもどんな時でも自分の健康について相談できます。また自分のことだけでなく、家族や地域のこともよく理解しているため、信頼できる心強い存在なのです。
このことが精神的な安心感となり、幸福度の高さに繋がっているのかもしれませんね。
2.学費
また北欧では、小学校〜大学院までの学費が全て無料。家庭の経済力に左右されることなく、誰もが平等に学べる環境が整っています。
単純な進学はもちろんのこと「会社勤めをした後にもう一度学び直したい」「他の学問についても学びたい」などの場合でも、学費は無料です。
そのため人生選択においてお金と進学に不安を抱くことなく、いつでも自分の希望に合わせた学習、そして人生選択ができます。
代表的な北欧のライフスタイル
北欧の方々が幸せだと感じる理由は上記で説明した生活保障だけではなく、その人生観や価値観など、独自のライフスタイルにも秘密があるのです。
自分の時間を大切にし、シンプルながらも充実した時を過ごすライフスタイル。ここではそんな北欧で暮らす人々の人生観や価値観について紹介していきます。
1.「ヒュッゲ」を取り入れたくらし
ヒュッゲ(Hygge)という言葉を耳にしたことはありませんか?ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことをさす言葉です。物質で満たされるのではなく、人とのふれあいやリラックスした時間で満たされることを大切にした考え方です。
日本語だと「ゆったり」や「ほっこり」という、あたたかく緩やかな時間を表す言葉に近いかもしれません。
お気に入りの場所でコーヒーや紅茶を片手に、ゆっくりと本を読む。家族や友達など大切な誰かと過ごす時間を大切にする。このように自分なりのヒュッゲなひとときを楽しむことで、心地よい時間を過ごせるでしょう。
2.メリハリのある働き方
北欧は日本のように残業という習慣はありません。むしろ法律で定められた上限時間よりも早く、業務を終える企業が多い傾向にあるのです。しかし残業がないからと言って手を抜いているのではなく、定時内で終わるよう効率を上げ集中し業務に取り組んでいます。
そのため15〜16時には退社し、17時には自宅で夕食を準備しているご家庭が多く見られます。
仕事とプライベートのメリハリをとても大切にしていて、平日でも友人や家族と楽しく過ごす時間を多くとる生活スタイルが主流です。
企業も人も効率的に業務を遂行できるよう工夫をしています。例えば、会議は立って行った方が短時間で活発な意見やアイディアが出やすいので、スタンディングスタイルが北欧では主流。
クリエイティブな仕事や計算などひとりで集中したい時は座って、スタッフとの意見交換や報告などは立つことが多いので、仕事にメリハリがつきます。
またスウェーデン企業では朝10時と昼15時にフィーカ(コーヒーブレイク)することを進めています。企業により業務規則としているところもあるようです。
フィーカ(コーヒーブレイク)をしてリフレッシュすると効率的に働け、且つコミュニケーションも円滑になる狙いもあります。しっかりと集中して働くために休みを取る、という考え方は素敵ですよね。
3.ジェンダーギャップのない結婚観と家族観
北欧では明確に男女の役割を分けず、ジェンダーにとらわれずにできるだけ平等であることを大切にしています。
またLGBTに対する権利にも注目が集まっており、北欧5カ国では同性婚が認められています。ノルウェーが最も早く2008年、続いてスウェーデンが2009年に、アイスランドが2010年、デンマークが2012年、フィンランドが2017年と、北欧5カ国全てで同性間の結婚が認められることになりました。
これにともない、それまでにあった「同性登録パートナーシップ制度」は廃止となり、結婚で一本化されました。このように、結婚や家族の形を柔軟に受け入れ、本当の自分を偽らずに生活出来るように配慮されています。
各国の小学校や中学校でも、多様性のある社会、寛容な社会を推進するための教育が行われています。フィンランドの小学校の現代社会の教科書では、男性2人が肌の色の異なる子供たち2人と写った写真が掲載されています。
「家族に正しい形はなく、いろいろな形がある」ということを家庭だけではなく、学校や社会などでも意識されていることが分かります。
4.サスティナブルな暮らし
家具や食器、身の回りのものを永く大切に使うことが北欧の人々のライフスタイルの基本です。紅茶の缶や花瓶など、手入れをしつつ大切に使い続けます。また、家具や食器は代々受け継がれるものという考えが主流です。
古くなったものや汚れたものは綺麗にしたい、新しくしたい、と考えることが普通だと思いますが、北欧だとその傷みを「味」として捉え、どう残すかを考えます。
北欧の冬は極寒で長く、日照時間も非常に短いためお家で過ごす時間が多くなります。人生のほとんどを家の中で過ごすからこそ、愛着のある品々で生活をさりげなく飾り、豊かな時間を楽しんでいるのです。
気に入ったものがいつもそばにある、見て楽しく、使って心地よい。だから家が心地良い空間になっていく、という良いスパイラルが生まれるのかもしれません。
5.食を楽しむ
冬が長い北欧では、家で過ごす時間をとても大事にしています。外食は高いということもあり、食事も家で楽しむのが一般的。
天候や気分に合わせて場所を選んで、食事を楽しみます。DIYでウッドデッキをつくったり、薪ストーブを設置したり、家の中に居心地の良い場所を少しずつ整えて自由に過ごしています。
日本では、「食卓=ダイニングテーブル」という固定概念に囚われてしまいがち。でも、北欧の方にならって場所の機能を限定せず自由に食事の場所を選ぶことで、日常の食卓に新鮮な楽しみが生まれそうですよね。
北欧の方々はこのように自由な場所で、家族や友人など大切な人と過ごす食の時間をとても大事にしているのです。
6.家具やインテリアの工夫
北欧は日照時間が短く、寒く厳しい冬が長いため、そのぶん家でゆっくりと過ごす文化やライフスタイルが重要視されています。
そのため家具選びはとても重要な要素で、長く使える良いものを厳選して選び、大切に使う考え方が深く根付いています。
心を落ち着かせるインテリアスタイルとしては、コットンなど素材感のあるナチュラルな雰囲気や、木のぬくもりあふれるあたたかみのあるコーディネートがおすすめです。
飽きのこないシンプルなインテリアや、自然素材を用いたぬくもりある家具は、このヒュッゲな暮らしを反映しています。また、アースカラーを基調とした落ち着いた色合いに、華やかなテキスタイルや小物でアクセントを加えることで、おしゃれで心地よい空間が生まれるのです。
居心地のよい空間や時間、人とのつながりや物に対する愛着心など、幸せの感性を磨き、心の充足感を高めることが心地よいくらしにつながるポイントとなります。
北欧のライフスタイルを簡単に取り入れる方法
上記で説明をした働き方や価値観などは、なかなかすぐに取り入れることは難しいですよね。でも「ヒュッゲ」を暮らしに取り入れるなら、すぐにできると思いませんか?
北欧では、部屋の中での暮らしをより豊かにすべく、色柄を取り入れたインテリアなどを活用し心も豊かな暮らしを送っています。まずそこを取り入れて、おうち時間から始める北欧ライフスタイルをスタートさせるのはどうでしょうか?
ここでは手軽に取り入れられる北欧インテリアのアイテムをいくつかご紹介します。日々の生活に取り入れて、ヒュッゲな暮らしをお楽しみ下さい♪
キャンドル
日本ではインテリアとして飾ることも多いキャンドルですが、北欧では昼夜問わずにキャンドルを灯す習慣があります。炎を灯すだけでほのかな明るさと温かみが生まれ、食卓も心地いい空間に。
もちろん、食卓だけではなく、リビングや寝室、玄関など様々な場所で使用します。そんなキャンドルは生活の一部となっており、心を落ち着かせてくれる「なくてはならない存在」なんです。
キャンドルには温かい雰囲気を演出してくれるだけでなく、マイナスイオンの発生や香りによって癒しを与えてくれます。キャンドルの炎を見ていると何だか心地よく感じるのはそのせいなんですね。
観葉植物
北欧の冬の暗さでも部屋の中を明るく見せる白い壁と、暖かさを与える木材家具がベースになっていることが多い北欧インテリア。そんな自然をモチーフにした家具や、デザインが多い北欧インテリアと観葉植物の相性はぴったりです。
白やベージュを基調とした北欧インテリアには、観葉植物のグリーンがとても良く映えて似合います。お洒落な家具や雑貨と合わせて飾っても素敵な観葉植物を、ぜひ北欧インテリアのお部屋に取り入れてみて下さいね。
マイチェア
家は心からくつろげる場所でなくてはならないという考えから、特に「椅子」にはこだわりがあり、北欧では多くの人が「マイチェア」と呼ばれる自分専用の椅子をもっています。
こだわりの「マイチェア」を置けば「自分らしくいられる時間と、自分だけのスペース」が誕生します。小さくても「自分の居場所」になる椅子を1つ用意すると、快適な空間を作れます。
そのような自分の居場所が、慌ただしい毎日の中で自分なりにくつろげるひとときを確保し、日々の生活に潤いを与えてくれるはずです。
ラグ
特徴的な柄で室内をおしゃれに見せられる北欧風ラグ。シンプルで洗練された・白やベージュなどのナチュラルで居心地の良さを感じるやさしいカラーは、木製家具と相性が良く北欧インテリアを彩ります。
また、お部屋のアクセントとしてシンプルなお部屋に目を惹く北欧らしいカラーのラグを選ぶのもおすすめです。日々の生活を足元から楽しくしてくれる、お気に入りの一枚を探してみて下さいね。
カーテン
大人気の北欧テイストのカーテン。冬が長い北欧ならではの「家の中で明るい気持ちで過ごすアイデア」は、もちろんカーテンのデザインにも反映されています。
ほっと温もりを感じる柔らかな表情のものから、お部屋をぱっと明るくしているブライトカラーのアイテムまで。
木製家具や白やベージュを基調とした北欧インテリアにぴったりの北欧カーテンをお迎えして、憧れの北欧インテリアを完成させて下さい♪
まとめ
いかがでしたか?北欧の方々の考え方や価値観について、真似したくなることも多かったのではないでしょうか。
「物質的ではなく、生活の質を大切にする価値観やライフスタイル」がベースにあるからこそ、丁寧な暮らしで心を満たしているのかもしれませんね。そんな北欧のライフスタイルを日々の生活に取り入れて、心地よい空間でゆったりとした時間を楽しみましょう♪
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