カーテンといえば、「遮光カーテン」が最も主流ですよね。その遮光カーテンには、「1級」「2級」といった遮光等級があるのをご存知でしたでしょうか?
実はこの等級の違いは、カーテン生地がどの位光を通すかを数字的な試験結果で示すものなのです。
今回は「1級遮光」と「2級遮光」のカーテンの暗さの違いや、価格、素材、様々な違いをまとめてご紹介。
あなたのお部屋にピッタリの遮光カーテンが1級2級どちらなのか、注意点などもチェックしながら見つけましょう。
もくじ
1級遮光と2級遮光の「遮光性」の違いとは?
遮光カーテンの等級は、生地に光を当てどれくらいの光を遮ったかを測定する日本工業規格「JIS」による遮光性能試験の結果によって決まります。
※参照元:一般社団法人日本インテリアファブリック協会(2022年5月時点)
この検査結果でいうと、「1級遮光」は遮光率99.9%以上、「2級遮光」は99.80以上99.99%未満と、違いはわずか0.1%です。
とはいえ、0.1%の違いが実際に部屋の中でどの位の違いに感じるか、数字だけでは分かりにくいですよね。
目で見た時の暗さや外からの見た目など、1級と2級でどの位に違いかを肌感で比べていきます。
1級遮光はまぁまぁほぼ真っ暗
数字で見ると遮光率99.99%とほんの0.1%ですが、外からの光をほぼ遮断する為、昼間カーテンを閉めたお部屋の中で、隙間からの光を除けば、人の顔や表情が認識できないレベルの暗さです。
その為夜の街灯や月灯り、朝日も感じにくく、真っ暗の中で寝たい方や、夜間のお仕事など朝方から就寝される方などには必須の遮光性ではないでしょうか。
また、日中でも充分暗くする事が可能なので、昼間にプロジェクターを使った映画鑑賞だって快適に観る事ができるのが、1級遮光です。
ただし、実際に「本当に真っ暗だと感じるのは日が暮れた後から夜」というのがリアルなところ。
というのも、
カーテンの生地から光は通さずとも、以下のようなカーテンの隙間からの光漏れがある事はあります。
・カーテンの裾と床の隙間
・カーテンを閉じた中央の隙間
・両サイドの隙間
カーテンや窓、カーテンの長さ、一般的なレールの特性上、このような隙間からの光漏れはどうしても発生してしまいます。
また、直射日光がしっかり差し込むような日当たりの良い窓や、強い陽射しが差し込む時間などは、隙間からの光は思っている以上に部屋に入り込みます。
暗闇のような真っ暗な空間にするには隙間を完全に埋めるなど工夫が必要というのが実際のリアルな体感です。
さらに、黒い1級遮光カーテンと白い1級遮光カーテンでは、色による視界への影響も異なる為暗さの体感が異なる事もあるでしょう。
上記の写真のように、同じ生地の1級遮光でもこの程度の遮光性の見え方に差があります。
薄いカラーより濃いカラーの方が、より遮光効果を発揮できます。
白など薄いカラーを選んだ場合は、濃いカラーより少し透過率が下がると考えておいた方が良いでしょう。
・遮光性も押さえつつ、白が欲しい場合は1等級のカーテンを選ぶ
など、カラーも考慮した上で、等級を選ぶことをおすすめします。
2級遮光でも、白いカーテンやピンク、水色といった明るい色のカーテンは、同じ濃い目の2級遮光カーテンよりも光を通し明るく感じるので、暗さも重視なら色による遮光性の違いにも注意しましょう。
色による違いについて詳しくはこちらの記事を参照ください。
2級遮光は人の顔がうっすらと見える
2級遮光は日中カーテンを閉めるとお部屋はある程度暗くはなりますが、人の顔や表情は確実に認識できます。
遮光率99.80%以上99.99%未満と、1級遮光より下がる遮光率はわずかですが、目で見ると1級遮光とは違いがしっかり分かり、朝日や西日など強い光はうっすら通すレベルです。
夜は電気を消して目が慣れた頃に、うっすらと月灯りや街灯を感じる程度でわずかに人の顔を認識出来き、朝にはうっすらと明るさを感じ、朝が来た事を感じます。
その為、真っ暗過ぎるのが苦手な方や、昼間に直射日光や西日をある程度遮断しつつあわよくばお部屋の電気は付けないで済む程度の暗さで過ごしたい方にはおすすめの遮光性です。
陽射しの差し込む日中、色の暗めの2級カーテンを閉めた状態のお部屋は、眩しさや明るさはなく「電気をつけていない夕方程度」というのが分かりやすい表現かもしれません。
このように、遮光性の数値の違いはわずかですが、特に日中の遮光性に感じ方に違いがあります。
実際の光の当たり方はこんな感じ
直射日光による陽射しの影響は、1級遮光と2級遮光では結構違うのが分かります。
ちょうど直射日光が当たっている箇所はベランダに置いた植物の影もしっかり分かり、屋根や日光を遮るものが無いお部屋であれば、2級遮光は室内が暗くなり過ぎないのもお分かりいただけるかと思います。
外からの見えにくさの違い
遮光等級によって、外からの見えにくさは異なります。
ざっくり言えば、1級遮光カーテンはどの色を選んでも室内の様子やシルエットは一切外には見えません。
その点2級遮光は、窓から離れていればシルエットは見えませんが、窓ギリギリに近づいた際には、なんとなく人のシルエットは見えてくるかと思います。
1級遮光の見えにくさ
外からの光をほぼ遮断する分、室内の光を外に漏れにくくする効果もあります。
その為1級遮光であれば室内の人影が見えづらく、夜遅くまで部屋の明かりをつけていても、たとえ窓が近い隣接した家があったとしても、光漏れを気にする必要もないでしょう。
室内同様外から見てもレールやカーテンの隙間から光は漏れる為、室内の電気が付いているかどうかという判断はつくと思います。
道路に面した1階のお部屋や、正面にも他人の家の窓があるなどといった視線が気になるお部屋には、室内のいる人のシルエットは全く見えない1級遮光であれば、プライバシーをしっかり守りつつ安心して快適な暮らしが贈れるでしょう。
2級遮光のみえにくさ
2級遮光は非遮光カーテン程中の様子が透ける事はないですが、夜室内の電気を付けた状態で窓に近づけば、シルエットが分かるレベルです。その為外からの視線を遮りプライバシーをしっかり守りたい人には不向きかもしれません。
特に女性の一人暮らしや、道路に面した1階のお部屋で視線が気になるお部屋で防犯面を重視するならば、1級遮光をおすすめします。
1級遮光と2級遮光で「遮熱保温性」の違いはあまり無い!?
まず、遮光カーテンには非遮光カーテンに比べ、生地の密度も高いことから全体的に「遮熱・保温」効果は期待できます。
1級遮光と2級遮光、遮熱保温性はどちらが高いかというと、一般的には生地の密度も高い「1級遮光カーテン」の方が、遮熱率のパーセンテージの高いカーテンが多く見られます。
とはいえ、1級遮光か2級遮光のどちらかであれば、遮熱保温効果に関してはそこまで大きな違いは無いと思います。
一番良いのは、1級2級どちらであっても、カーテンの機能に「遮熱・保温」と書いてある商品で、且つパーセンテージの高い商品がおすすめ。
中には同じ商品でも、遮熱保温効果は同じでも色によって1級遮光、2級遮光と分かれている商品もあるので、ぜひ省エネ効果をお求めの方は「遮熱・保温」で探してみると良いと思います。
1級遮光の遮熱保温商品
■ブリリアント1級遮光カーテン 選べる42色×1級遮光カーテン <ブリリアント>
■ミオクラッセ
▼その他の1級遮光カーテン一覧はこちら
▼2級遮光カーテン一覧はこちら
デザインの種類や生地のラインナップの違い
1級遮光と2級遮光のカーテンでは、遮光や機能の他に大きく違うのが生地のバリエーション。
1級遮光の生地自体が、カーテン生地の全体からすると種類が少ない事もあり、1級遮光と2級遮光では生地の種類の量が全然違います。
1級遮光の生地の特徴
1級遮光の素材やデザインのイメージとして
・可愛いデザインが少ない
・生地が分厚い
・種類が少ない
このようなイメージをお持ちじゃないでしょうか?
確かに当店で販売している1級遮光カーテンも無地が多く、最安値のドレープカーテンも1級遮光の無地のカーテンです。
一般的で安くシンプルな遮光カーテンをお探しの方は、探しやすいかもしれませんね。
2級遮光の生地の特徴
2級遮光は何といってもデザインや素材など生地のバリエーションが豊富です。
・ファブリック感のある生地も多い
・とにかくプリントデザインが豊富
・ジャガード生地など、プリント以外の織物も豊富
といった、生地のラインナップに関しては、個人的にも2級遮光が断然優秀!
理由のひとつに、デザインをプリントする際、1級遮光の生地を使用していても、
熱でデザインを施す為、製造上の特性でどうしてもほんのわずかに遮光性が下がり、デザインやプリントした色によって1級遮光の生地から遮光試験上2級や3級に下がってしまうという裏話が1つ。
なので、デザインによっては限りなく1級遮光に近い2級遮光もあるかもしれません。
そして、1級遮光は主に生地の繊維の隙間に黒い遮光色糸を使用しますが、2級遮光は黒糸を使わない生地や、艶感や薄さを出す事が出来るといった生地の選択肢が一気に広がります。
真っ暗にしたいという遮光性が一番の優先ポイントではない方なら、生地のバリエーションが多い2級遮光カーテンから選んでみるのが、楽しいかもしれませんね。
遮光1級か2級に迷った時は「何を1番重視するかで決める」
どちらにも良いところがあって、迷ってしまう方も…。そういった場合は、何を1番重視するかで決めるのが良いでしょう。
こんな方には1級遮光がおすすめ!
■昼夜問わず、とにかく部屋を真っ暗にしたい
夜勤で睡眠時間が日中の方や、プロジェクターを使ったり日中映画鑑賞などを楽しみたい方など。
■外からの視線が気になる部屋
道路沿いや隣接する建物からの視線が気になる。
一人暮らしの防犯対策や、家の中の人のシルエットは一切見えないようにしたいなど。
■遮熱保温効果で省エネ対策がしたい
エアコンの効きを良くし、温度設定を低くし省エネ対策など、電気代の節約をしたい方。
■生地へのこだわりより、機能とコスパ重視
無地でシンプルな生地でよく、カーテンには生地感よりも遮光遮熱など機能を重視したい方。
こんな方には2級遮光がおすすめ
■暗くはしたいけど真っ暗はいやだ
日中は家にいないので、寝る時にある程度暗くなって心地よい暗さで寝たい方や、眩しい時に少しカーテンを閉めたい程度の遮光性を求める方。
■2階以上の住まいなどでダイレクトな視線はそこまで気にならない
シルエットが見えない程度であれば充分外からの防犯対策にはなるお部屋や、遮像レースカーテンとの併用でプライバシーの防犯対策は出来ている方。
■無地でも素材感にこだわりたい
ファブリック感やジャガード等の織物の素材感を取り入れ、カーテンの生地の風合いもインテリアとして楽しみたい方。
■可愛いデザインのものを選びたい
1級遮光には種類が少ない、プリントデザインの中から気に入ったデザインを選びたい方など。
まずポイントは、一番求めるポイントがどこか。
とにかく真っ暗にしたいということであれば、1級遮光。真っ暗より生地感重視なら2級遮光。
ある程度の遮熱保温であればどちらでも気に入った方でOK。
という基準が、分かりやすいのではないでしょうか?
最後に、もっと暗さや機能を求めるなら?
1級遮光と2級遮光を比較し、1級遮光よりもっと暗さや機能があるならそっちが良い方には!1級遮光よりさらに光をカットする、遮光率100%の完全遮光カーテンがおすすめ。
カーテンの裏に特殊コーティングを施すので、生地から光は全く通さず完全に遮光する事が可能です。
さらにこのコーディング加工により1級遮光カーテンよりも遮熱保温率は高く、
防音効果なども加わり、もっとも高機能なカーテンです。
しかし、コーディングを施すがゆえ、生地は少し硬く、パキっとした印象のもの多く、生地のバリエーションが少ないのがデメリットですが「高機能」と「真っ暗」が一番大事なポイントの方には、ひとつの選択肢としておすすめします。
ここまで1級遮光と2級遮光、実感での感想を含めご紹介してまいりましたが
いかがでしたでしょうか?1級と2級の違いが分かり、ご自宅にぴったりの遮光カーテンがどちらか、この記事で参考になれば幸いです。
皆さまに、お部屋にぴったりの遮光カーテンが見つかりますように!
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