突然ですが、今ご自宅でお使いのカーテンはどうやって選びましたか?
引っ越しや買い替えなど、色々な場面でカーテンを買われる方がいらっしゃると思いますが、当店にもよくお問い合わせをいただく声として、
「自分の家にどんなカーテンが合うのかわからない」
というものが本当に多いんです!
通常のカーテンスタイルにくわえて、最近ではブラインドやロールスクリーンなどの「メカモノ」を取り入れる方も多いので、あまりの種類の豊富さにどれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、カーテンの種類・特徴や、それぞれの窓に合ったカーテンの選び方を専門店のコーディネーターがご紹介!
記事後半には年間3000件以上の対応実績を持つコーディネーターである私が、よくお客様からご相談を受ける事例をもとにしたカーテンの選び方もご紹介しています。
ぜひ参考にしながら、あなたのお部屋に最適なカーテンを見つけてくださいね。
もくじ
カーテンの種類と特徴
はじめに、そもそもカーテンにはどういった種類があるのかを見ていきましょう。
カーテンは形状や生地感により、いろいろなタイプがありますので、タイプ別にカーテンの種類を5つご紹介します。
ウィンドウトリートメントを上手に行うために、それぞれのカーテンの種類と特徴を押さえましょう。
ドレープカーテン
まず一般的にカーテンを購入する時にイメージするのが、ドレープカーテンと呼ばれる厚手の生地です。
なかでもニーズの高い遮光カーテンは、生地の中に主に黒色の糸を織り交ぜることで遮光機能(光を遮る機能)を持たせています。そのため、カーテンを閉めると一気にお部屋を暗くすることができます。
またポリエステル、リネン、コットンなど、さまざまな素材が使われているため、色や柄のバリエーションも豊富。だからこそ窓周りのコーディネートは、ドレープカーテンを中心に考える方も多いのです。
特に、ゆったりとした美しいヒダが特徴で、デザインや生地によって異なる雰囲気を楽しめるため、部屋のスタイルに合わせて選ぶのが簡単です。
【メリット】 |
・機能面で最も優れている。 ・何を付けたらいいのか迷っている方や多機能・高機能な商品を求めている方へオススメ! ★機能:遮光・非遮光・遮熱・保温・防音・防炎・洗濯可(ウォッシャブル)etc. |
【デメリット】 |
・高機能のものほどシンプルなものになりがち ・選択肢が多すぎて迷ってしまう ※ポイント デザインが機能か、最も重視したい要素を整理して選んでみよう! |
レースカーテン
レースカーテンは、透け感のある薄手の素材を使用したカーテンのことです。
主に日中のメインになることが多く、ドレープカーテンを閉めると暗くなりすぎてしまうのでレースカーテンで過ごされる方が多いのではないでしょうか。
ポリエステルやナイロンなどの軽量で通気性の良い素材で作られ、部屋の明るさを保ちながら外から視線を遮りプライバシーを守る役割があります。
厚手のドレープカーテンと組み合わせて使われることが多く、 デザインや模様も多彩で、シンプルなものから装飾的なものまで幅広く選べます。
【メリット】 |
・光や風を適度に通し、プライバシーを守る ・強い日差しを抑えつつ柔らかな自然光をお部屋に取り込む ★機能:遮像・遮熱・保温・防炎・洗濯可(ウォッシャブル)etc. |
【デメリット】 |
・夏場冬場のお部屋の温度調節が難しい ・生地が薄いため、レース1枚では光漏れが起こる ※ポイント ドレープカーテンとの併用をおすすめ! また、レースを二重にかさねて使用することで、適度な透け感を楽しめワンランクお洒落な空間になるでしょう。 |
シェード
シェードとは「ローマンシェード」とも称され、カーテン生地で仕立てられた幕体(生地)をパタパタとたたみ上げて上下に開閉するアイテムです。
ドレープカーテンやレースカーテンが左右の動きなのに対して、シェードカーテンは上下の動きに。そのため、他とは被らないスタイルでお部屋に変化を与えることができます。
またシェードカーテンは基本的にカーテン生地で作成することも可能。大きな掃き出し窓は通常のカーテンスタイルで、小窓はシェードカーテンにするなど、同じ生地で統一感を演出することもできます。
【メリット】 |
・日差しや視線がカットができる ・収まりがよくすっきりとした印象を演出できる ・カーテン生地で縫製可能な為、メカものの中でも機能が優れている ★機能:遮光・非遮光・遮熱・保温・防炎・防音・洗濯可(ウォッシャブル)etc. |
【デメリット】 |
・カーテンよりも高価になりやすい ・カーテンよりも開閉操作に手間が掛かる ・洗濯は生地を外す必要があるので手間がかかる |
ロールスクリーン
ロールスクリーンは、生地を上下に巻き上げて開閉するタイプのカーテンです。
布を一枚天井から垂らしたようなシルエットが特徴的で、シェードカーテンのように生地を折り畳むことなくそのままメカの巻き取り部分に納まってくれるので、すっきりとしたな印象にできます。
機能面が充実している商品も多く、シンプルな小窓用などに特におすすめです。
【メリット】 |
・日差しや視線がカットができる ・シェードよりも収まりがよくすっきりとした印象を演出できる ★機能:遮光・非遮光・遮熱・防炎etc. |
【デメリット】 |
・カーテンよりも高価になりやすい ・カーテンよりも開閉操作に手間が掛かる ・デザインは無地などシンプルなものが多い傾向にある |
ブラインド
ブラインドは、スラットやルーバーと呼ばれる羽根部分で自然光の調整を行いながら、外からの視線もしっかりとカットできるアイテムです。
横方向にスラットが配置されたブラインドはアルミブラインド・ウッドブラインドと呼ばれ、縦方向にルーバーが配置されたものはバーチカルブラインドと呼ばれ、SNS等でも特に人気のアイテムになります。
スラットやルーバーを調整して光を取り入れながら、視線もカットすることに優れているので、住居だけでなく店舗やオフィスといったさまざまな場所で使用されています。
【メリット】 |
・外からの視線をカットできる ・採光と風通しの調整が簡単 ・室内の保温や室外からの熱の侵入を防ぎ、省エネ効果がアップする ★機能:遮熱・断熱・UVカット・防炎etc. |
【デメリット】 |
・金額が高くなりやすい ・カーテンよりも開閉操作に手間が掛かる ・スラットやルーバーにホコリがたまりやすい |
窓の種類に合ったカーテンの選び方
基本的なカーテンの種類について解説してきましたが、最適なカーテンスタイルは、窓の形状によっても変わってきます。
ここからは窓の形状毎におすすめのカーテンの種類を解説していきますので、ご自宅の窓がどの窓なのか見比べながら読み進めていきましょう。
掃き出し窓
まずはじめに、どのお家でもメインになってくる掃き出し窓ですが、サイズの大きくなりやすい掃き出し窓にはカーテンスタイルがおすすめです。
カーテンスタイルの主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・開閉がスムーズなので毎日の開け閉めもラク
・高さのある窓でもフックに引っ掛けるだけで簡単に取り付けできる
・さまざまな機能を備えたものがある
反対に、メカもの(ブラインドやロールスクリーンなど)は、スタイリッシュで洗練された印象を与えるため人気なのですが、初心者の方には取付設置のハードルが高め。大きな窓の場合には、毎日の開閉操作が面倒になりやすいというデメリットが挙げられます。
腰高窓
掃き出し窓よりも少しサイズがコンパクトになる腰高窓には、シェードがおすすめです。
シェードの主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・掃き出し窓のカーテンと同じ生地でシェードを仕立てればお部屋全体に統一感が生まれる
スリット窓
スリット窓と呼ばれる、縦に細長い形状の窓になっているものにはロールスクリーンがおすすめです。
ロールスクリーンの主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・上下に簡単に調整できるため、好みの高さだけ光を取り入れることができる
スリット窓のような少し特殊な形状は他のアイテムでは作成できないサイズである場合も。これに対し、ロールスクリーンは全種類の中で作成サイズの幅が一番大きいアイテムなので、基本的にどんな窓でも設置することが可能です。
カーテンやシェードは窓枠の外側に出て設置することが一般的。対して、ロールスクリーンは窓枠内に設置すると主張しすぎることなく、コンパクトにまとめてくれます。
高窓
手の届かない天井付近などに配置される高窓にはブラインドがおすすめ。なかでも、横型のアルミブラインドやウッドブラインドがイチオシです。
ブラインドの主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・アルミ素材やウッド素材などインテリアに合わせる選択肢も多め
高窓のような手の届かない窓は電動のブラインドなどでリモート操作や自動化にするとより快適に。
最近のブラインドはリモコンやスマートホームシステムでの操作ができる製品も多いため、タイマー設定やスマートスピーカーと連携して自動で昇降や角度調整をすることも可能です。
【番外編】コーディネート事例から見るカーテンの種類と選び方
ここからは、実際によくお客様からいただくお問い合わせのもと、おすすめのカーテンの種類や選び方をご紹介していきます。
大窓と小窓があり、統一感あるお洒落なお部屋にしたい
・カーテン & シェードの組み合わせスタイル
統一感ある空間を作るためには、「生地感・色味・デザイン」を合わせてカーテンを選ぶことが重要です。
シェードはカーテン生地で制作できるので、大窓をカーテン・小窓をシェードとして合わせると、ワンランク上のお洒落な空間になるでしょう。
お家の間仕切り・目隠しとして使用したい
・ロールスクリーン
窓以外にも、お部屋の間仕切り目的としてカーテンのご相談をいただくことが本当に増えてきました。
ロールスクリーンは窓以外に「お部屋の間仕切り」「収納の目隠し」などの活用方法ならぴったりのスタイル。ロールスクリーンの特徴で解説した通り、上部のメカが生地を巻き上げて収納するので、コンパクトでスッキリ見せてくれます。
時間帯によっては日当たりが良すぎる為、日差しの入り方を調節できるようにしたい。
・ブラインド
南向きの窓など、季節や時間帯で日差しの入り方が大きく変わることは誰しも経験があるのではないでしょうか。
日差しの弱いときは光を取り入れて、日差しが強い時には光を遮りたい、そんな細かな調節が可能なのがブラインドです。
横型も縦型も、細かいコントロールがしやすいタイプなので、四季を通じて室内を快適に保てるようにすることが可能です。
まとめ
いかがでしたか?
単純にカーテンと言っても、種類によって特徴や魅力が全然違うことが見えてきましたよね。
カーテンを選ぶ際は、特徴を抑えながらライフスタイルに合わせて、お気に入りのカーテンを探すことが重要です。ぜひ、お部屋をもっと楽しく快適に過ごすために、あなたの目的に合わせて長く愛用できるカーテンを見つけてみませんか。
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