シンプルで洗練されたデザインを持ち、さまざまなインテリアスタイルに合わせやすいロールスクリーン。
無駄のないこのスタイルは、多くの人に好まれています。
スペースの節約という意味でも選択される事が多いアイテムですが
いざ見積りを取ろうとした時や、購入しようと思った時に、
『このサイズでは製作が出来ません』と言われた事は無いでしょうか?
ここでは、製作制限に関する考え方と対策を解説していきます!
もくじ
製作制限とは?
ロールスクリーンを購入する際、価格を確認すると思いますが、
価格表は幅と高さで何cm~何cmと決まった区画で金額が上がっていきます。
例えば上記の様な価格表の場合、幅30~240cm×高さ10~300cmまでの記載がされていますね。
ではこの表に書かれているサイズはどれでも作れるのか?と問われれば、答えはNO。
幅30×高さ300cmや、幅50×高さ200cmなど、
この価格表掲載内なのに製作出来ないサイズというものが存在します。
残念ながら製作出来ないサイズでのご注文は不可能となる訳ですが、
この制限の詳細を分かっているだけでも、取れる対策はいくつかあるのです。
基本的には幅:高さの比率制限が多い
製作出来ないサイズにはルールがあります。その多くが、この幅:高さの比率です。
例えば先ほどの価格表で言えば、金額の下にこの様な事が書かれていました。
■【プルコード式】【ワンタッチチェーン式】幅:高さ=1:3を限度とします。[単位㎝]
■【チェーン式】幅:高さ=1:8を限度とします。[単位㎝]
選択する操作方法によっても異なりますが、1:3や1:8という比率が出てきています。
つまり、1:3であれば、幅30cmの場合高さの上限は90cm、
1:8であれば、幅30cmの場合高さの上限は240cmまで。という事になります。
~例~
幅:高さ=1:3を限度
幅50cmの場合、高さは150cmが限度
幅70cmの場合、高さは210cmが限度
幅100mの場合、高さは300cmまですべて製作可能
幅:高さ=1:8を限度
幅30cmの場合、高さは240cmが限度
幅35cmの場合、高さは280cmが限度
幅40mの場合、高さは300cmまですべて製作可能
もちろん幅の数字が大きくなるほど、高さの上限も増える訳ですが、
価格表を見ても製作出来る高さは300cmまで。
だから幅120cmや幅160cmなど、100cmを超える様なサイズであれば、
高さ300cmまでという上限を守るだけで
特段比率は意識せずに購入する事が出来るのです。
どうして比率の制限があるの?
先ほど例として挙げた様に、比率を意識しなくてはいけないのは小窓など小さな商品サイズの時。
幅が小さく縦に長い、スリット窓と言われる形状の窓は特にこの制限を意識する必要が出てきます。
ではなぜ小窓では製作制限が関係してくるのか。
それはロールスクリーンならではの【巻きずれ】というトラブルです。
ロールスクリーンは上部の芯に生地を巻き取っていくアイテムとなる為、
生地が真っすぐ重なって行かないと片方に生地だまりが出来
最悪の場合には機械部分に生地が巻き込まれ故障。という事が有ります。
高さが同じ200cmの製品でも、幅30cmのものと幅200cmの物では
後者の方が重さもあり生地が左右に動きづらい為生地ずれは起こりにくく、
幅が小さいものは生地が横動きし、ずれやすくなります。
こういった現象を巻きずれと言い、これが起こらない様にするには垂直に生地を上げる事が求められるのです。
操作方法によって巻きずれのしやすさが違う
巻きずれ対策としては、生地を垂直に上げる事。
これが絶対的な条件でした。
では垂直に生地を上げるにはどうしたらいいでしょうか?
まずポイントになるのが、操作方法を適切に選ぶ事です。
例に挙げた商品は、チェーン式の比率が1:8と細長い製品が作れたのに対して
プルコード式の比率は1:3。かなり高さが短くなってしまいました。
その理由は昇降の際に軌道修正が出来るかどうかという点にあります。
チェーン式は上げる場合も下げる場合も、紐で引いた分だけ幕体が動く為、
巻きずれの兆候が見られればすぐにフォローをしてズレを直す事が出来ます。
プルコード式の場合、2cm程くっと引くと自動的に巻き上がる為
もし生地がずれていても起動修正を出来ないまま巻き上がっていく事に。
自動で巻き上がる事は便利な一方で、巻きずれのしやすい操作方法でもある為
チェーン式よりも比率が小さく、細長い製品は作れない様になっています。
設置面が平行である事を確認する
もう一つ、垂直に生地を上げるポイントは、取り付けられている場所が平行である事。
斜めに傾いた天井部分に設置していたり、壁面に設置する際傾きが見られると、
その分生地も片方に寄ってしまいます。
こうなっていては、どれだけ丁寧に上げ下げをしても巻きずれは起こるもの。
できる限り平行な取付を意識してください。
比率を上手く計算して作れるサイズにしよう
操作方法を変えるだけでも比率は変わるので、
例えばプルコード式からチェーン式に変えるだけでも製作可能サイズの幅はぐっと広がります。
ただ操作方法はそのままに、高さが上限を超えてしまうという場合には
その分幅を大きく出来ないか検討してみましょう。
幅:高さ=1:3が限度の時、幅50cm×高さ180cmは製作不可となりますが
幅60cmに変更をすれば1:3に収まる為、高さ180cmも製作可能です。
設置方法が窓枠内に設置する天井付けでは中々難しいかもしれませんが
窓枠外の壁面に設置出来る場合には是非検討してみてください。
全体の面積で制限がある事も
幅×高さの最大値が大きい商品の場合、平方メートル(製品全体の面積)で制限を設けているケースもあります。
例として下記の価格表を見てみましょう。
製作可能面積6㎡以内と記載されているものが製作制限です。
6㎡という単位が多少分かり辛くしていますが、
幅cm×高さcm=60,000以内であるかを確認すればOK。
幅245cm×高さ250cm=61,250 →製作不可
幅245cm×高さ210cm=51,450 →製作可
幅270cm×高さ250cm=67,500 →製作不可
幅270cm×高さ222cm=59,940 →製作可
幅が決定している場合には、60,000÷幅=高さの最大値として計算する事も出来ますよ!
高さが長い分には問題なし
ここまで、幅と高さの差が大きなものや全体の面積が大きいサイズの制限について触れてきましたが、小さいサイズではどうでしょうか。
冒頭にもお話しした通り、残念ながら価格表に掲載されていないサイズは大きくても小さくても作る事が出来せん。
大きなサイズの場合には小さいものを複数設置するなど考える事が出来ますが
小さいサイズの場合には価格表に記載されている所まで大きく作る他無いのです。
ただ、ロールスクリーンの場合、高さが長い分には上部の芯に生地を巻き付け収納しておく事が出来ます。
生地自体も薄手である事が多い為、生地を沢山巻いていても案外見た目には出にくいのが嬉しい所です。
例えば、販売高さが60cm~となっている商品の場合
本来は高さ50cmが欲しい。という時でも高さ60cmで購入してしまいましょう。
この10cmの違い、上部の芯に生地を巻き付ける事を考えると、実質2周分くらいの違いしかありませんので、見た目としてはほとんど気づく事が出来ません。
ロールスクリーン自体は幕体を全て降ろしきって芯を見せるアイテムではないので
そのまましまっておいて、必要な分だけ幕体を降ろしてあげればOKです。
迷った時にはプロにお任せ!
いかがでしたでしょうか。計算が必要と聞くとレベルが高いものの様に思えますが
紐解いてみるとそのルールは案外簡単な算数で理解する事が出来ます。
ここではロールスクリーンの製作制限という事で幅×高さの縛りについて詳細をお伝えしましたが、この縛りは商品ごとでも変動します。
もし希望の商品の検討中に製作制限を超えてしまい、どうしたら…。
と迷った時には是非プロの力を借りてください!
当店ではインテリアコーディネーターや、窓装飾プランナーといった窓に関するプロフェッショナル達が日々お客様のお悩みを解決すべく奮闘しています。
見ている商品で対応出来ないから…と諦めてしまう前に、他の商品ではどうなのか問合せをしてみてください。
違うメーカーの商品なら!という提案や、今見ている商品でもこうしたら…といったアドバイスも可能です。
是非、難易度が高いと思わずにマイベストなロールスクリーンを決めていきましょう!
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