カーテンを紐や帯などの「タッセル」で束ね、引っ掛けるフックのことを「ふさかけ(房掛け)」と言います。
「使ったことはあるけど名前は知らなかった」という方も意外と多いのではないでしょうか?ちょっと影が薄いけれど、窓辺に欠かせないアイテムです。
ただ、あまり注目されないアイテムだからこそ、引越後ふさかけがなかったという時にもどうしたらいいのか困ってしまう方も多くいらっしゃいます。
そこで、今回はふさかけを販売店が徹底解説!本当に必要なのかからどこにつけたらいいのかまでじっくりとお話ししていこうと思います。ふさかけって、どんなものかピンと来ないという方は、こちらからまず商品をご覧になってみてください。
もくじ
そもそもカーテンにふさかけって必要?
そもそも、ふさかけって必要なのでしょうか?
カーテンをまとめる紐や帯のことをタッセルと言います。そして束ねたカーテンがほどけないようタッセルを引っ掛けるフックが「ふさかけ」です。
つまり、開けた時に布をまとめておきたいカーテンにはふさかけが必要。
ロールスクリーンやブラインドには、ふさかけが不要ということになります。
カーテンレールがついているところには原則ふさかけもあった方が良い、ということですね。
ここで問題になってくるのが、実は物件によってはふさかけがついていないことも多いということ。
新築の建売住宅や分譲マンションでは、レールはあるけれど、ふさかけは無いといったケースも多いです。この場合は自分で用意して、設置をする必要があります。
次のセクションではふさかけの種類と、どこに取り付ければ良いのかをチェックしていきましょう。
ふさかけの種類と取付位置をチェック!
ふさかけの種類
ふさかけはカーテンを取り扱っているお店の他、ホームセンターや100円ショップなどでも購入することができます。
ふさかけは取付方法によって、大きく2つの種類に分けられます。ひとつは「ネジ止め」のタイプ、もうひとつは「粘着テープ」のタイプです。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
- ▽メリット
- ・ネジでしっかりと固定されるので、安定する
- ・種類やデザインが豊富!
- ▼デメリット
- ・下地のある(ネジが利く場所)にしか取り付けができない
- ・窓枠や壁に穴を開けるので、賃貸の場合は設置が難しい
- ▽メリット
- ・穴を開けずに取り付けができるので賃貸でも使用できる(※1)
- ・機材が不要なので誰でも簡単に取り付けができる
- ▼デメリット
- ・耐荷重が小さく、500~1000g程度
- ・テープが経年劣化し、粘着力が落ちてしまうことも
※1 環境によって取り外しの際に壁紙が剥がれてしまう場合もあります。貼り付け位置にはご注意ください。
お住まいや、窓の状況に合わせて選ぶのがポイント。穴を開けることがOKで、長く使う場合にはネジ止めタイプが安心です。
※賃貸でネジ止めも粘着テープも使えないけれどカーテンを束ねたい!という方は3章の「ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法」をご覧ください。
次はどこに取り付けたら良いかを見ていきましょう!
ふさかけの取り付け位置はこう決める
ふさかけの種類も分かったので、いざ取り付けです。今度は「どれくらいの高さに取り付ければいいのか」を見ていきましょう。
基本的な考え方としては、
【カーテン全体の長さの下から3分の1の高さにタッセルがくる位置】と覚えておくといいです。
※黄金比、白銀比を用いる方法も後半でご紹介します。
ここでポイントとなるのが【タッセルがくる位置】
下から3分の1の高さにふさかけを取り付けてしまうと、タッセルはそこから少し下に垂れ下がるため、思ったより下すぎた…なんていうことも。
カーテンに付属でついてくる「共生地タッセル」なのか
房がついていたりする「装飾タッセル」なのか
でも位置が変わってくるので、ここもあわせてチェックしておきましょう!
- ◆共生地タッセルや、ヒモ状のロープタッセルの場合
- →タッセルの下端が基準
- ◆房がついているタイプの装飾タッセル
- →房の中央部分が基準
例:180cmのカーテンを共生地タッセルで使う場合
タッセルの下端が60cmくらいにくる
⇒ふさかけは下から65cmくらいに取り付け
ということになります。
可能であれば実際にタッセルをつけてみた状態で、バランスを見ながら取り付け位置を決めると安心です。
3分の1だとなんだか低すぎるような気がする…そんな時は黄金比や白銀比を使ってみる方法もあります。
黄金比・白銀比は人間が美しいと感じる比率と言われていて、建築物でも多く用いられる比率です。
ふさかけの位置を考える時は、
掃き出し窓は黄金比(1:1.618)、腰高窓は白銀比(1:1.414)を
それぞれ使用すると良いと言われています。
こちらの比率を使用する場合も、タッセルの種類を確認するのは忘れないようにしましょう!
ふさかけのデザインの選び方
種類と取付位置が分かったところで、もうひとつの大切なポイント、デザインの選び方です。
今後インテリアや使用用途が変わる可能性がある場合は壁または窓枠の色に合わせた色のシンプルなデザインのものを選ぶのが安心です。
カーテンやインテリアを変えた時にも違和感なくすっと馴染んでくれます。
インテリアのテーマが明確な時はせっかくなので質感やデザインも凝ったものを選ぶのが◎。
おしゃれな装飾レールをつけている場合は、レールとデザインを揃えるのも統一感が出るのでおすすめです。
ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法
どうしても壁に穴もあけられないし、粘着テープのふさかけもつけられなさそう…
特に賃貸物件の場合は、そういうケースも多いと思います。
そんな時でもカーテンをまとめるのをあきらめないで!
ふさかけを使わずにカーテンをまとめる方法をご案内します。
マグネットタッセルでまとめる
まず、おすすめしたいのが「マグネットタッセル」と呼ばれるものです。
タッセルの両端にマグネットがついているので、カーテンを挟んでまとめることができます。
荷重がかかった時に簡単に外れるので、お子さまやペットがひっかかってしまうという事故を防ぐことにも。
※部品の誤飲にはご注意ください
カーテンをまとめるのにはもちろん、レースカーテンをおしゃれに留めることもできる優れものです。
▽ディレクターおすすめ
子供部屋にぴったり☆ぬいぐるみ型タッセル「アニマルタッセル」
リボンや紐でまとめる
マグネットタッセルをわざわざ買うのもな…という時は、お家にあるリボンや紐で結んでみるのもひとつ。
特にガーリーなカーテンはリボンで結ぶと、可愛らしさがより引き立って◎
ふさかけを使わずにできるのはもちろん、カーテンのアクセントにもなるのでおしゃれな印象に。あなただけの自慢の窓辺の完成です。
まとめ
いかがでしたか?
カーテンをまとめるのに欠かせないはずなのだけれど、あまり広く知られていない「ふさかけ」。
選び方や取り付け方のお悩みが少しでも解決できていたら幸いです。
暮らしに合わせたふさかけを選んで、ステキなカーテンライフをお過ごしくださいね♪
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