こんにちは、スタッフのグッチです。
気になったこと・知らないことは、すぐに調べないと気が済まないタイプの私が知ってるようで意外と分からない、カーテンフックについて深堀りしていきます!
・カーテンってどうやって付いてるの?
・カーテンのフックって何だろう?
・オーダーカーテンを作りたいけど、フックって何を選べばいいの?
といった素朴な疑問を解決します。
へぇ~そうなんだ!って思っていただけたら幸いです。
もくじ
1.カーテンに掛けるフックって何?どんな種類があるの?
■カーテンレールに掛けるフックってどれのこと?
まずはカーテンレールの基本情報を!
たくさんの種類がありますが、カーテンを吊るすための棒状の本体(または総称)を【カーテンレール】と呼ます。
レールの中や上を左右に動かして開閉させるための滑車を【ランナー】、このランナーの下部にぶら下がっている輪っか部分を【カン(環/鐶)】と呼びます。
カーテンはこのカンにフックを引っ掛けることで、吊るすことができます。
数十年前までは金属製のフックが主流でしたが、現在ではプラスチック製のフックがほとんどです。
※当店のカーテンは全てプラスチック製のフックが、カーテン上部にセットされた状態でお届けします。
■プラスチック製のフックのメリット
湿気の多い日本では、金属製のフックだと長年使っていくうちに錆ができてしまうこともしばしば。
また生地製品であるカーテンは、湿度の変化や素材・お洗濯を繰り返すとどうしても伸縮してしまうのが悩みの種。
その点プラスチック製のフックは、アジャスト(調節)機能が付いた、
【アジャスターフック】が主流で丈の微調整が出来るのが大きなポイントです。
また、乳白色のカラーがほとんどで、薄手のレースカーテンでも目立つことはなく溶け込みやすいのもメリットです。
ちょっと小話・・
金属製のフックは耐久性に優れ、重量のあるカーテンや舞台の緞帳などでは現在でも使用されています。
ストロングフックと呼ばれることもありますが、業界では【ヒルカン(蛭鐶)】の名称で親しまれています。
ヒルカンという由来は、動物の血を吸う蛭(ヒル)の形に似ているからという説も。
プラスチック製が普及された今では見かける機会は少なくなりましたが、施設などの大きい窓では現役で使用されている事もあるので探してみるのも面白いですよ。
そういえば祖父母の家のカーテンはヒルカンだったなぁ。。
2.プラスチック製のアジャスターフックって?どうやって動かすの?
プラスチック製のアジャスターフックは、その名の通り微調節の出来るフックです。
意外と簡単な構造になっているので、ひとつ外して触ってみましょう。
カーテン本体に差し込む主軸にはギザギザの溝があり、カーテンレールに引っ掛けるフック部分はその溝にツメがかかる形状になっています。
このフック部分を上から下へカチカチと下げて調節することが可能で、約5mmピッチで調節が出来ます。
フック部分を下げるとカーテン生地が上に上がって短くなり、フック部分を上げるとカーテン生地が下に下がり長くなります。
※フック部分を下げ過ぎてしまった場合は、反対に戻すことが出来ないので一番下まで下げて外し、上から差し込み直してくださいね。
※カーテンのスタイルや、製造メーカーにより若干仕様が異なります。
3.Aフック・Bフックって?メリット、デメリットは何?
カーテンのフックはAフックとBフックという形があります。
アジャスターフック自体は同じものを使用しますが、引っ掛けるフック部分の位置が異なります。
■Aフック(レールを見せるタイプ)
カーテンレールに生地がぶつからないため、なんと言っても開閉時の滑りがスムーズです。
端に寄せた際にカーテンのヒダがきれいにまとまり易くなります。
※カーテンレールとカーテンレールの間に若干隙間が出来るため、光が漏れることがあります。
■Bフック(レールを隠すタイプ)
カーテン上部が立ち上がり、カーテンレールを隠す仕様のフックです。
カーテンレールとカーテンの隙間を塞ぐため、光漏れを軽減できる点が大きなメリットです。
※カーテンを開閉する際に上部がカーテンレールに触れるため、スムーズに動かない場合があります。
端に寄せた際にカーテンのヒダがまとまりにくなる事があります。
4.カーテンフックの選び方
AフックとBフック、どちらを選べば間違いないないのでしょうか?
答えは、ずばりAフックです!
迷ったときは、まず基本のAフックです!
先でも紹介しますが、どのカーテンに対しても問題なく使用できるからです。
また個人的には、Aフックの方が正面から見ても、横から見てもスマートですっきりとした仕上がりに見えます。
Bフックは正面から見ると手前に倒れて見えて、横から見るとレールに干渉してくの字に曲がって見えてしまう場合があります。
さらにカーテンを端に寄せた際に、Bフックだとヒダのプリーツの収まりが悪く、不揃いになりがちです。
では、どんな場合にBフックを選んだらよいのでしょうか?
カーテンレールを隠したい、光漏れを少なくしたい場合に有効的です。
賃貸マンションやアパート等では、金属製のカーテンレールが多く見受けられます。
カーテン生地やお部屋の雰囲気と合わない場合は、カーテンレールを隠すBフックを選びましょう。
た・だ・し、注意点があります!
カーテンレールが天井に付いている場合、天井や梁までの隙間が少ない場合。
装飾性のあるカーテンレールでは、開け閉めしにくくなることがありますので、この場合はAフックを選びましょう。
レール別のフックの選び方
↑ご自宅のカーテンの種類や、カーテンレールの取り付け状況によって対応可能なフックは異なります。
判断が付かない場合やご購入前の相談はこちらでも受け付けております。
フラットカーテンの場合は?やっぱりAフック!
ヒダのないスタイルですので、Bフックにしてしまうとカーテンを寄せた際に均等に収まりにくくなります。
フラット用のフックは7.5cmの短いものを使用する為、Bフックでレールを隠すように上に立ち上げてしまうと手前に倒れてフックが取れやすく、操作性も悪くなってしまう場合があります。
当店のカーテンを注文する際の入力する丈の長さは
「カーテンレールのランナー(フックの穴)の下から採寸」です。
ご注文のサイズは、AフックもBフックも変わらないのがポイントです。
しかし実際には、選択されたフックのタイプに合わせて、Aフックはランナーよりも+約1cm長く、Bフックはランナーよりも+4cm長くお仕立てします。
総丈で比べるとその差は3cm!小さいようで大きい、大事なポイントです!
フック選びは慎重に、ご自宅の窓周り・カーテンレールの設置状況をよく確認しましょう。
5.応用編、アジャスターフックで調整してみよう!
生地製品であるカーテンはお洋服と同様に、生地特有の伸縮やお洗濯等でもサイズが変化しやすいもの。
レールの設置状況や、床のごく僅かな歪みにも左右されやすいのがカーテンです。
そこで重要になってくるのは、やはり微調整できるアジャスターフックの存在です!
では、最後にそれぞれのフックの微調整方法をご案内します。
■Aフック
生地が伸びてしまったり丈が少し長い場合は、Bフックのようにフック部分を下げてカーテン生地を持ち上げることが可能です。
※反対に生地が短くなってしまうとピッチの稼働域が少ないため、あまりカーテンを下げるはできません。
※フックを下げ過ぎてしまうと、カーテンレールとの隙間が生じる場合があります。
■Bフック
生地が縮んでしまったり丈が少し短い長い場合は、Aフックのようにフック部分を上げてカーテン生地を下げることが可能です。
(フック部分は一度下まで下げてから刺し直しましょう。)
※反対に生地が長くなってしまうとピッチの稼働域が少ないため、少ししかカーテンを上げられません。
※天井や梁がカーテンレールのすぐ上にある場合、擦ってしまい開閉ができなくなる場合があります。
主にフルオーダーのカーテンはフックの長さが約9cmで、イージーオーダー仕様や既成カーテン、フラットカーテンはフックの長さが約7.5cmです。
フックの長さによっても調節できる範囲は変わってきますので注意しましょう。
さて、ここまでアジャスターフックについての説明をつらつらとしてきました。
数cmあれば調整が出来るので、多少の誤差はカバーできる!という心持が出来たと思います。
ですが、まずはぴったりサイズのカーテンを目指して、窓周りを見渡して採寸して見てくださいね!
カーテンの詳しい測り方はこちら
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