「胡蝶蘭をプレゼントでもらった!」
「お花屋さんで一目惚れして買った!」
だけど、胡蝶蘭を家に置くのは初めてで、 どうすればいいのかあまり分からない・・・という方も多いのではないでしょうか。
せっかく可愛いお花があるのですから、少しでも長く花を楽しみたいですし、枯らしたくはありません。
しかし胡蝶蘭には、知らないと誰もが陥りやすい注意点がいくつかあります。
そこで今回は、胡蝶蘭の花を長持ちさせる環境(置き場所)やお世話の仕方などを紹介します。
もくじ
胡蝶蘭を長持ちさせるポイントとは?
胡蝶蘭にとって、大切なのは以下の2点です。
・置き場所
・お世話
「置き場所」と「お世話」それぞれのポイントを簡単にご紹介します。
置き場所のポイントは4つ
1.柔らかい光が当たる場所
胡蝶蘭は必ず、室内で育てましょう。
もともと胡蝶蘭は、熱帯から亜熱帯地方の密林の樹木の上に生息しています。
その環境は、木漏れ日程度のやさしい光が差し込む場所です。
そのため、胡蝶蘭に太陽の強い光を当て続けてしまうと葉が焼けてしまい、枯れてしまうことになります。
胡蝶蘭にとって理想の光は、レースカーテン越しのような柔らかい光が当たる程度です。
2.温度が18℃~25℃の場所
上記でも触れたように、胡蝶蘭は熱帯から亜熱帯地方に生息している植物です。
そのため、日本の冬の寒さにはとても弱いです。
5℃を下回る環境になると、凍傷になり一気に枯れてしまいます。
凍傷になってしまうと、再び元気になる可能性は低いため置き場所には気をつけましょう。
胡蝶蘭の花にとって理想の温度は、18℃~25℃の人間が過ごしやすい環境です。
3.風通しの良い場所
胡蝶蘭は樹木の上に生息する植物です。
それは、そよ風が大好きな植物ともいえます。
よくよく胡蝶蘭が植えられている環境を見てみると、土が使われていません。
水苔やバークなどに根を絡ませて植えられているはずです。
胡蝶蘭は根を常に空気や風に触れさせている方が元気になれるのです。
無風の密閉した場所だと、体力を使ってしまい花が枯れやすくなってしまいます。
風通しの良い場所に飾ってあげましょう。
4.出来れば湿度が40%以上の場所
基本的に日本の気候あれば、心配ありません。
とはいえ、冬場で暖房が効いている室内は乾燥し過ぎてしまい、花が傷んでしまう可能性があります。
その場合は加湿器を利用する手もあります。
ただし加湿器の熱風が直接当たるのは避けなければいけません。
理想の湿度は40%以上ですが、無理して調整しなくても問題ないのでそこまで気を遣う必要はありません。
おすすめの置き場所BEST3
おすすめな場所ベスト3は、
2位:リビング
3位:洗面所
です。
光の入り具合、室内で温度を気に掛ける心配がなく、風の流れもある場所を考えると1位は玄関です。
もし、冬に雪が降る厳しい寒さになる地域の場合は、玄関よりも暖かいリビングがおすすめの置き場所です。
玄関もリビングも毎日使う場所ですので、可愛い花を観るには絶好の場所だと思います。
置き場所最大のNG
置き場所がとりわけ重要な胡蝶蘭。
その中でも、冷暖房の風が直接当たる場所は避けなければいけません。
これをやってしまうと、1日経たずに枯れてしまうことも。
最も注意すべきポイントです。
お世話のポイントは2つ
胡蝶蘭の花が長持ちする環境(置き場所)を説明してきましたが、次はお世話の方法を紹介します。
こちらも他の植物とは少し違った部分があり、花を長く楽しむためのポイントがありますので、簡単にご紹介します。
キーワードは「マメな人ほど枯らしてしまう」です。
1.水やりは1~2週間に1度で十分
小さな胡蝶蘭の水やりは何よりも頻度が大切です。
与え過ぎてはいけないため、放置するくらいが丁度いいと思ってください。
胡蝶蘭は、原産地で木の幹などに着生して育っている植物です。
土に根を張る環境とは違い、木の上の環境は水が溜まることはありません。
そんな胡蝶蘭の根を常に湿らせた状態にしてしまうと、根が腐り枯れてしまいます。
水を与えたら、何日か放置して根が乾いてからこのように水を与えるようにしてください。
樹木の上で育っていた胡蝶蘭ですから、そもそも根は水をそんなに必要としていません。
むしろ風が好きなのです。
それなのに、可愛いからと毎日水やりをしてしまうと根が腐ってきてしまいます。
胡蝶蘭を枯らしてしまう最大の理由は、水の与え過ぎです。
1度水やりをしたら、次の水やりまで間を空けてください。
胡蝶蘭の水やりは、根の周りの環境が一度乾いてから水やりを行う、というのが基本になります。
そのため、水やりの間隔は1~2週間に1度で十分です。(夏だと水が乾きやすいので1週間程度、冬だと水が乾きにくいので2週間程度)
それに加え、受皿に水をためないことも大切になってきます。
とにかく根が常に水浸しの状況は避けなければいけません。
思い出した頃に水やりをしてあげるのが長く花を楽しむためのポイントです。
2.肥料は必要ない
基本的に、胡蝶蘭に肥料は必要ありません。
元々は栄養を吸収しにくい、樹木の上で育っているくらいです。
肥料は必要なく、水を与えるだけで十分です。
水の中に含まれる栄養を吸収して育ってくれます。
特に花が咲いてる期間は、植物の生長が盛んなわけではないので、肥料は必要ありません。
お花が枯れた場合の復活方法➡花茎を切ってあげる
胡蝶蘭は株さえ生きていれば、何度でも花が咲く植物です。
花がしおれた後に、花茎を切ってあげること。
これによって花茎を切ることにより、新しい花芽が出やすくなります。
そして、花茎を切る位置によって、次に花芽が出やすくなる場所が変わります。
花茎を4節目の上辺りなど長めに残して切ってあげると、節の所から花芽は出やすいですが、株の体力が消耗しやすく、花が咲きやすい代わりに花の数が少なくなる傾向にあります。
花茎を根元から切ると、新しい花芽は出にくくなりますが、その分株にの体力が蓄えられやすく、次の花芽が伸びてきた際には花の数が多くなる傾向にあります。
もし春頃に花がしおれてしまった場合は、花茎を長めに残してあげることで、もう一度花を付けてくれるかもしれません。
そうでなければ、次の花は来年まで持ち越しです。楽しみに待ちましょう。
処分する場合は可燃ごみでOK
胡蝶蘭は、葉が1枚・根が1本でも生きていれば、復活する可能性はありますが、葉が全て落ちてしまった場合などは、株自体が枯死してしまっています。
その場合は、処分しなければいけません。
ゴミに出す際、大まかには下記のような分別が必要になりますので、ご注意ください。
胡蝶蘭本体 枯れてしまった胡蝶蘭本体は燃えるゴミとして出せるところがほとんどです。
株の大きな胡蝶蘭は、葉や茎を小さく切ってからゴミに出すのが丁寧な捨てからでしょう。
植え込み材の捨て方
(1)水ゴケやバークなどは燃えるゴミです。
しかし水分を含む素材ですので、きちんと水気を切って乾いた状態で捨てましょう。
(2)発泡スチロールなども出てくるかもしれません。地域によって分別が違いますので、地域のルールに従って捨ててください。
(3)花茎を支えるための支柱も出てきます。支柱は針金やプラスチックが使用されていますので、素材に合わせて分別してください。
鉢の捨て方
よく用いられるのが、素焼きの鉢やプラスチック製の鉢です。
こちらも素材によって分別して捨てるようにしてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、胡蝶蘭を長持ちさせる方法をご紹介しました。
胡蝶蘭のお世話で一番の注意したい点は、受け皿の水です。
水を与えた後は必ず受け皿の水を確認し、水がたまっているようであれば捨てるようにしてください。
胡蝶蘭がどんな植物なのか理解して花を飾ってみると、とても花持ちも良く、長い期間花を楽しむことができます。
パーフェクトスペースカーテン館では、給水タンブラータイプの胡蝶蘭など、月に一回の水やりでいい便利な胡蝶蘭も取り扱っています。
かわいい胡蝶蘭がたくさんありますので、是非チェックしてみてくださいね。
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