食費にくわえ高騰する燃料費や光熱費。特に、冬の家計を圧迫するのが暖房代ではないでしょうか。
エアコンの場合には電気代、床暖房の場合にはガス代。毎月の請求書を見てドキリとした方も少なくないはずです。
そこで今回は、特にお悩みや疑問の声が多い以下を詳しく解説します!
・エアコンはつけっぱなしのほうが安く済むのか
・どの暖房器具が安くあげられるのか
・効果的な厚着などを含めたライフハック
・節約におすすめのアイテム
ライフスタイルに合わせて暖房器具を上手に使い分けると、電気代の節約にもつながります。今回は、今すぐできる寒さ対策とともにまとめているので、ぜひ参考にしてください。
なお、暖房の熱の50%以上が逃げてしまうのは「窓から」といわれています。
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もくじ
節約するために設定したいエアコンの温度は20度
節約したいときのエアコンの温度は、環境省推奨の20度に設定しましょう。
エアコンはOFFにすれば暖房代がかからないのはもちろんのこと、暖房時の設定温度を1℃低くするごとに約10%の電気代の節約につながると言われています。大幅に節約したいのであれば、OFFにするか使う部屋数を絞るなどの対策をしましょう。
暖房の設定温度20度で寒く感じる場合の対策
冬の暖房を20℃にすることは環境省にも推奨されていますが、これは電気代の節約はもちろん、環境面にも配慮された設定温度です。
しかし実際のところ、20℃では寒く感じる人も多いことも。そこで、より効果的に暖房を使用するために風の当たる方向を調整しましょう。
また、温かい風は上へと流れていく性質を持つため、人がいる床付近はどうしても暖房効果を感じにくくなっています。エアコンだけではなく、サーキュレーターや扇風機を併用して部屋の空気をかき混ぜることで、人がいる床付近にいても温かさを感じられますよ。
エアコンはつけっぱなしの方が節約になる場合もある
エアコンは運転開始時の消費電力が最も大きいので、1時間程度の外出時はあえてつけっぱなしにしておいた方が節電につながるのです。
また、外気温が3度以下、もしくは家が冷えやすいのであれば、2時間程度でもつけっぱなしにしておいた方がお得ですよ◎なお、3時間以上外出するのであればエアコンを消した方が節電につながります。
外出時間や外気温によってエアコンのON/OFFを切り変えていくことで、節約が可能です。
コスパの良い暖房器具はライフスタイルに合わせて選ぶ
ひとくちに「安い暖房器具」といっても、ライフスタイルによってコスパの良さは変わってきます。
一人暮らしなのか普段外出が多いのか、同じ場所で過ごすことが多いのかや、住んでいる場所、気密性の高さや体質に至るまで千差万別。
結論、暖房器具を選ぶときは、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。ここからは、ライフスタイル別にコスパの良い暖房器具を紹介していきます。
広めの部屋全体を暖めるならエアコン・床暖房
広めの部屋(8畳前後)で同じだけの時間を使うのであれば、エアコンやガス式の床暖房がお得になる傾向です。
1時間あたりで比較すると、ガス式の床暖房(8畳用)のガス代は約11.58円、エアコン暖房(6~9畳用)の電気代は約14.8円と、ガス式の床暖房の方は特に優れています。
※出典…東京ガスHP
費用は一例です。ご利用の電気・ガス会社、住居環境や使用状況によって金額は異なります。また、電気式の床暖房の場合にかかる費用は、高くなる傾向にあるのでご注意ください。
コンパクトな空間全体を暖めるならファンヒーター
ファンヒーターは、空間全体を温風の循環で暖めるため、狭い部屋で使用するのに向いています。
エアコンが広い部屋全体を暖める場合に向いているのと反対に、ファンヒーターは狭い部屋全体を暖めるのに適していると覚えておきましょう。
短時間使うならパネルヒーター・電気ストーブ
短時間だけ暖房器具を使うなら、パネルヒーターや電気ストーブがおすすめです。
パネルヒーターと電気ストーブは、本体から発する熱エネルギーにより、主に前面の物体を輻射熱で暖める暖房器具。
そのため暖めたいスポットが決まっている場合や、エアコンで部屋を暖めるまでの間など短時間に限定して使用する場合に向いています。
脱衣所やトイレなどの、一時的に使用する場面でも活躍するでしょう。熱の立ち上がりが早いのもメリットです。
手足を温めたいなら向いているこたつ
手足だけ温めたいなら、こたつが向いています。
手足など末端をすぐに暖めたい場合のほか、暖房の設定温度を下げて併用し、電気代を節約したいときにもおすすめですよ。風が直接当たるのを避けたい方にも向いています。
暖めたいスポットが決まっている、床に直接座るならホットカーペット
ホットカーペットは、カーペットや毛布の中に通した電線に電気を通すことで、カーペットや毛布の表面を暖めてくれる暖房器具です。
暖めたいスポットが決まっている場合や、床に直接座って過ごすことが多い場合に向いているでしょう。風が直接当たるのを避けたい方にもおすすめです。
自分に合った節約術を組み合わせよう
何かひとつだけ節約を行って、大きな効果を上げるのは難しいもの。簡単にできる暖房の節約方法を、いくつか知っておくことが大切です。
暖房器具と、節約術をいくつか組み合わせて活用しましょう。
誰でも今すぐできる!厚着・温活・冷気の遮断をする
厚着や温活、冷気の遮断など、誰でも今すぐできる方法で暖まりましょう。
第一に、3つの首(首・手首・足首)を暖めるようにするのがおすすめです。血の流れで身体全体が暖まってきますよ。ブランケットや靴下などを使って、3つの首を暖めるようにしましょう。
また、湯たんぽを使用したり、暖かい飲み物を飲んで体の芯から暖めたりするのも効果的。くわえて、外から入ってくる冷気を遮断するためには、カーテンやドアを閉めるようにしましょう。
窓ガラスフィルムを貼る
窓ガラスフィルムには、遮熱・断熱効果があります。その他にもUVカット効果・プライバシー保護・飛散防止などさまざまなメリットがありますよ。
今使っているカーテンにプラスして使用でき、柄も豊富なので選ぶ楽しみもあるでしょう。お好みのサイズにカットし、簡単に貼り付けられる商品が便利です。
断熱・保温カーテンをかける
断熱・保温カーテンをかけることでも、部屋の気温を高くすることができますよ。実は、屋内から屋外に出ていく熱は「窓から」が、50%といわれています。
断熱・保温カーテンを使用すると、窓から入ってくる熱の影響を和らげてくれる効果があるため、暖房器具の効果がぐんと高まるでしょう。
カーペット・ラグを敷く
カーペットやラグは床からの冷気を遮断して、足元を暖かくしてくれます。選ぶ際には、特に保温性の高いウールのラグや厚みのあるラグがおすすめです。
床暖房やホットカーペットを使用する際には、熱源に対応した商品を選ぶようにしてください。下記に紹介する商品もおすすですよ。
【ウールラグ】
ウールラグは、高い調湿機能や保温性を備えています。手触りが優しく、耐久性がある点も魅力でラグの人気素材です。以下よりウールラグの商品をチェックしてみてください。
なお、床暖房対応ラグについては、こちらの記事でも詳しくご覧いただけます。
また、今あるラグを使ったまま、厚みや保温性を増したいという方は、こちらもご覧ください!
まとめ
暖房代を節約するには暖房器具の特性を知り、上手に節約術を併用するのがおすすめです。
今すぐ目の前を暖めたい場合もあれば、空間全体を暖めたい場合もあるでしょう。
そのときの状況に応じて暖房器具を使い分けるようにしてください。
同時に、窓ガラスフィルムやカーペット、ラグを使用するとより高い暖房効果を得られます。部屋のインテリアにも一役買ってくれるアイテムとなっており、おうち時間をより一層楽しいものにしてくれるでしょう。
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