カーテンのカビ予防!湿気や結露、原因と対策&カビ取り方法も紹介◎

2020/6/9 2023/8/30

カーテンのカビ対策
夏は梅雨や台風、冷房効率のために閉め切りになりがちになる窓。たまの換気のために窓を開けようとしてカーテンやロールスクリーンに手をかけたとき!

カーテンがなんとなく黒い…
え!?カビてる!!

といった経験をした方、そんな経験はしたくないという方も必見です。
今回、カビが発生する原因と対策&カビ取りについてご紹介します。

カーテンにカビが生えてしまう原因&条件

レースカーテンと景色

そもそも空気中には1㎥あたり数百個の、さまざまな種類のカビ胞子や菌糸が浮遊しています。つまりいつでも、カビが広がってしまう可能性を秘めているのです。

いやーな黒カビ(クロカビ)や、食品につきやすい青カビもその中の一つ!

カビの胞子や菌糸がカーテンに付着して、いくつかの条件を満たすことで胞子が発芽してアッという間に黒カビが繁殖、カーテンがところどころ黒く…しまいには壁紙や家具にまで広がってしまうことも!

カーテンにカビが生えてしまう第一の原因は、湿気!

・湿気
・温度
・ほこりや汚れ(栄養源)

みなさんご存じの通り、カビが繁殖してしまう原因として一番目に上げられるのが湿気。そしてそこに温度、ほこりや油汚れなどの栄養源などの条件が加わることでカビ菌が繁殖してしまうのです。

汚れが付きやすく、湿気がたまりやすいカーテンの裾部分やほこりがたまりやすい、ロールスクリーン下部のポール部分は特にカビが発生しやすい場所です。

カビが発生、繁殖しやすい条件として
温度:20~30℃
湿度:65%~80%

気象庁が発表している2019年東京の6月~9月の平均最高気温、平均湿度データを見ると

梅雨から秋にかけて、カビが発生してしまう条件を十分に満たしています。
6月~7月の梅雨はもちろんのこと、秋も秋雨や台風で湿度は高くなります。

また、空気は温度によって、空気の中に含むことができる水分の量が変わります。
温度が高いほど、同じ量の空気でも多くの水分を含むことができるようになります。

冬場の湿度50%と、夏場の湿度50%には感じ方にも差があるぐらい、空気中の水分量が異なります。10℃の湿度50%と30℃の湿度50%で空気中の水分量に3倍以上の差がでます。

夏場、暑い外気に近い窓辺のカーテン周辺に漂う空気の水分量は相当なものだと思われます。

梅雨に繁殖するカーテンのカビ。カーテンレールでの部屋干しNG

カーテンのそばに部屋干し

雨の日には平均湿度が100%になる日も。ジメジメ蒸し暑い季節は、カビの本格シーズンです。

また、雨の日には部屋干しをする方も多いのではないでしょうか?部屋干しも、もちろん湿度を高めてしまいます。

カーテンレールに洗濯ものを干す方も多いはず。カーテンが湿気を吸って、カビの温床に…除湿器を使用していてもカーテンのそばに、湿度の元がある状態に。
嫌な臭いも発生してしまいます。

特にカーテンレールでの部屋干しはレールにも、カーテンにとってもNGです!

カーテンのカビ、冬場でも要注意!窓辺の結露!

窓の結露

冬は乾燥しているし寒いから大丈夫!

カビに気を付けないといけないのは雨の季節だけと思ってはいけません。ちょっと、そこの窓水滴がいっぱいついていませんか??

そう!結露です!
結露を吸って、カーテンがしっとり…なんてことも。

外気と室内の温度差で生まれる結露
当然、外は寒いので、窓はとても冷えています。一方、冬場はお家の中も暖房で暖かくなっています。この窓ガラスの外側と内側の温度差が結露の原因

空気中の水蒸気は、冷えることで水になります。窓辺で冷えた空気が水滴となって窓につく。これが結露になります。特に外気の温度が下がる夜から朝にかけて、お家の中と外の温度差が大きくなるため、結露が多く発生します。

さらに、乾燥しがちな冬は加湿器を使う機会が多く、以外と湿度が高くなっている上に暖房でお家の中は20℃以上に保たれていることも。梅雨や夏と同じような環境です。

先ほど発生しやすい条件として20℃~とお話しましたが、湿度と栄養が十分な状態で、5℃以上あれば発育可能です。冬でも十分にカビが発生しやすい条件がそろっているため、油断はできません!

カーテンのカビは、健康にも悪影響!

カーテンにしのびよるカビ菌

食べ物を発酵させる、人間にとって良いカビもいますが、カーテンで繁殖するカビは悪いカビ!カーテンの見栄えが悪くなるだけでなく、人体にも悪い影響を与えます。

特に注意が必要なのは…

・免疫力が低下している人
・赤ちゃん

シックハウス症候群など
化学物質が主な原因と思われがちですが、
お家で発生するカビも健康を損なう原因の一つです。

・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎
・ぜんそく

などを発症してしまいます。
そのため集中力が低下してしまうことも。

掃除をして服薬もしているのにアレルギーの症状が気になるという方は、カーテンなどにカビが付いていないかチェックしてみてください。

カーテンにカビを生やさないための対策

ぴかぴかの窓辺

日頃からカーテンにカビが発生防止としてにできることは

・定期的な換気
・掃除
・結露対策

の3つが主になってきます。
以下で対処別に詳しく見ていきましょう。

カーテンにカビを生やさないための対策~定期的な換気~

・部屋に湿気をためこまない。
・屋内のカビの胞子を屋内にとどめない。

この2つのためにとても換気は大切です。

晴れた日
空気の通り道ができるように、窓や部屋のドアを開けて空気の入れ替えをしましょう。

雨の日や雨上がりの次の日
外の湿度が高いので、逆にお部屋の湿度も高くしてしまうのでNG!そんな時は除湿機を使うのも効果的です。

湿度が50~60%程度に下がるだけでもカビの繁殖を抑えることができます。湿度計を置いておけば湿度が上がるのがわかりやすく、換気のタイミングをつかみやすくなります。こまめな換気で、お部屋の湿度を下げましょう。

カーテンにカビを生やさないための対策~掃除~

カーテンのカビ予防のためにお掃除したい場所

・窓回り
・エアコン

カーテンや窓回りのお掃除をして、カビの栄養になる、ほこりやカビを取り除き清潔にしましょう。カーテンのヒダ部分やロールスクリーン下部のポールが通っている部分は汚れがたまりやすいので、定期的にはたきをかけるのがおすすめです。

ほこりやよごれを取り除いたら、
仕上げのカビ対策にアルコールタイプの除菌スプレーを。
カーテンが変色してしまう場合もあるため、裾裏など目立たない場所で試して、問題ないのを確認してから全体に除菌スプレーをかけましょう。

網戸また、ちょっとしたことで網戸やサッシの汚れがカーテンについてしまうこともあります。外からの汚れがたくさんついている、網戸やサッシのお掃除もお忘れなく!窓回りは2か月に1回など、定期的に窓やサッシをきれいにしておくとよいでしょう。

また、エアコンもカビが発生しやすい場所です。冷たい空気と暖かい空気が触れることで、エアコンの内部で結露が発生します。ホコリもエアコン内部にたまるので、カビが発生、繁殖しやすい条件がそろっています。

カビが発生してしまったエアコンを使用することで、カビは部屋中に拡散!大がかりなお掃除はできなくても、1か月に1回はフィルターのほこりを取りましょう。定期的なお掃除で、カビが生える原因を徹底的に除去することが大切です。

カーテンのカビの素!結露ができてしまった場合の対策

結露をふき取る
結露がカーテンにつく前に、窓やサッシの結露をふき取りましょう。給水クロスや、給水スポンジがオススメです!

お外と室内の気温差が大きくなる、朝晩に結露が発生しやすくなります。朝晩のお掃除のルーティーンとして、窓の結露をふき取りましょう。

カーテンでできる!カビの素、結露対策

結露を防ぐために、室内と外気の温度差を抑えるのも有用です。そのためには何が必要でしょうか。答えは「窓辺の断熱」です。

窓辺の断熱としてペアガラスが使われることが多いですが、高価でなかなか手が出ないもの。遮熱性が高いカーテンを使用することで、窓回りの気温差を抑えることができます。

さらに、遮熱性が高いカーテンはエアコン効果をUPさせてくれるので省エネにも役立つと人気急上昇中。お財布にも地球にもうれしいカーテンです。特に機能的なレースカーテンを選べば、お部屋の中は明るく保ちつつ遮熱性も発揮してくれます。

●抗カビ・抗菌カーテン特集
そもそもカビを発生させない!医療機関でも使われている高機能な抗カビ・抗菌機能が付いたハイスペックなカーテン特集!

抗カビ・抗菌特集
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裏地付きカーテン
▲夏は遮熱・冬は保温!裏地付きカーテン特集を見る

●裏地付きカーテン
2重構造で表地と裏地の間にできる空気の層が断熱効果を発揮してくれる!こちらも結露が起きづらくなります。

天然素材カーテン
▲自然のもつ魅力を窓いっぱいに「天然素材」を見る

●天然素材のカーテン
綿は、吸湿性と保温性が良いという特徴があります。リネンは特に乾燥するのも早いです。湿度をため込まないという点で、ジメジメなシーズにとても適したカーテン素材。静電気も発生しにくいので、カビの栄養源となるホコリなども付きにくいといえます。

番外①:梅雨の前に1度カーテンを洗濯してカビ予防

ムシムシジメジメな梅雨が来る前に1度カーテンを洗濯して、カビの栄養になるほこりや汚れを洗い落としましょう。

レースカーテンは年2回、ドレープカーテンは年1回が目安です。おすすめは湿度が比較的低く気温の高い春と秋。晴れの日に、カビ予防のための洗濯を!

番外②:カーテンのそばに常時、観葉植物を置くのはNG

カーテンと観葉植物
日当たりがいいからと、常に観葉植物を窓辺においてませんか?観葉植物の回りは湿度が高くなります。また、土や葉にカビの胞子などが付着していることもあり、注意が必要です。

窓辺に観葉植物を置く場合はカーテンから離しましょう

カーテンのカビ落としの方法と注意点

カーテンとスプレーボトル
原因ごとに対策をしてカビができるのを予防したとしても、カビを完全に防ぐのは難しいもの。でも軽いカビならば、アルコールなど吹きかけたタオルを用意し拭き取るだけで除去することが可能です。

ただし、カビは目に見えない菌糸の状態で繊維の奥に入り込んでいることもあります。カーテンに発生しやすい黒カビは、拭き取るだけで落とすことができません。やはり大きなカビには洗濯が必要です。

カビが生えたカーテンを洗う前に

洗濯の手順を確認する前に、カーテンがお家で洗濯可能か洗濯表示タグを必ず確認しましょう。
洗濯表示

カーテンが洗えるのか洗濯表示から確認できたら、カーテンレールにつるした状態で、ある程度ホコリやごみを払いましょう。そしてカーテンレールからはずして、フックをすべて外してください。

もちろん自宅で洗濯ができない場合には、無理に自分で洗わずクリーニング店にお願いしましょう。

カビが生えたカーテンを酵素系ハイターでつけ置き!

桶にひたしたレースカーテン

ワイドハイターや最近SNSで流行りのオキシクリーンなど「酵素系漂白剤」とお湯、桶を使ってつけ置きすれば、失敗も少なく簡単に綺麗にすることができ便利です。

ドレープカーテンなど厚手でかさばるものの場合、浴槽を活用しても良いでしょう。オキシクリーンの使用方法を詳しく知りたい方は、こちらのブログもご覧ください。

年末に向けてカーテンも大掃除しよう!オキシクリーン浸けでカーテン丸洗いに挑戦!
▲ブログ「オキシクリーン浸けでカーテン丸洗いに挑戦!~撮影カーテンを洗ってみました!~」を見る

漂白剤の使用可否
この2つのマークがついていれば、酵素系漂白剤を使ってカビ落としをすることが可能です。右側のマークの場合は、塩素系漂白剤は使用不可です。

カーテンについた、頑固なカビには塩素系漂白剤?

酵素系ハイターより洗浄力が高いのが塩素系ハイター。通常、キッチンなどで除菌に使われるツーンと独特のにおいがするハイターは塩素系のものです。

塩素系漂白剤の洗濯表示

このマークがついている場合は、塩素系ハイターが使えることを示しています。しかし、漂白力が強く色落ちしたり、生地を傷めたりしてしまうことがあるのでオススメできません。

大きなカビや目立つシミを取る作業の際は、あらかじめ手袋をつけて液体がつかないようにし、中性洗剤と歯ブラシで汚れを落としておくと良いでしょう。

また、お気に入りのカーテンを長くお使いいただくためにも、塩素系ハイターを使うほどのカビが発生しないよう、日ごろのお手入れを怠らないようにしましょう。

つけ置きした後は、普通のカーテンのお手入れ方法と同じ

洗濯機で可能なものは洗濯機で
手洗いのみ可のものは手洗いで、中性洗剤おしゃれ着用の洗剤を使用してお洗濯しましょう。

洗濯機のコースはどうすれば良い?洗濯機への入れ方は?などもっと詳細に洗濯の方法を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。ネットへの入れ方や脱水方法、干し方も確認すれば安心してご家庭で洗濯できるはずです♪

【レースカーテンの洗濯方法】

洗濯機とカーテン
▲ブログ「繊細なレースカーテンを洗濯する方法。傷みを防止してカビ・しみ対策も伝授」を見る

【ドレープカーテンの洗濯方法】

カーテンの洗濯方法
▲ブログ「カーテンの洗濯は自宅で簡単に!洗い方のポイントや洗う頻度・時期もご紹介」を見る

洗濯した後のカーテンはしっかり乾かしてカビ予防

カビ菌は常に身近にいます。シワができないよう短時間だけ脱水したら、カーテンレールに吊るしてしっかりと乾かしましょう

また、換気・掃除・結露対策をすることで再びカビが発生するのを防ぎましょう。
もしも小さなカビができた場合には、放置せずすぐにふき取ることも大切です。

カビ一つないカーテンで快適な窓辺で暮らしを

真っ白なレースカーテン
日本は一年を通して、とてもカビが発生、生育しやすい自然環境です。日頃から定期的に窓回りのメンテナンスをすることで、カビの発生を防ぎましょう!カビを防止すれば、汚れを落とす手間も省けます。

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