年々厳しくなっていく、日本の夏。
日陰はおろか、エアコンをつけた室内にいても暑い…!という経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか?
その原因のひとつと考えられるのが、窓辺の対策が不十分であること。
実は室内にいても、屋外から窓を通してなんと70~75%の熱が入ってくると言われているのです。
近年は大きい窓のお家や、タワマンをはじめとする階数の高いマンションも増えており、窓辺の遮熱・断熱対策の重要性はどんどん大きくなっています。
そして、その窓辺の遮熱・断熱対策に有効なのが、「遮熱カーテン」「断熱カーテン」と呼ばれるカーテンです。
遮熱・断熱カーテンとは屋外から屋内に入りこもうとする熱を遮ってくれる機能をもつカーテンのことで、実際にお客様からも「厳しい日差しによる暑さがやわらいだ」と嬉しいお言葉をいただくことがあります。
とはいえ、広く世間にはまだまだ知られていない遮熱・断熱カーテン。
「遮光カーテンと遮熱・断熱カーテンは違うものなの?」「遮熱・断熱カーテンって本当に効果があるの?」などなど、さまざまなご質問をいただくことも多くあります。
- ・遮光カーテンと遮熱・断熱カーテンの違い
- ・遮熱・断熱カーテンを効果的に使用する方法
- ・今あるカーテンで窓辺の断熱性をあげる方法
- ・おすすめの遮熱・断熱カーテン
今回は上記の内容を販売店のバイヤーがご紹介します。
窓辺の遮熱・断熱対策を知って、今年の夏を少しでも快適にしていきましょう!
もくじ
遮光カーテンは断熱カーテンではない
まず、お問合せいただく質問No.1である「遮光カーテンは断熱しますか?」という疑問について回答していきます。
結論から申し上げますと、遮光カーテンは断熱カーテンではないので断熱をするとは一概には言えません。
遮光カーテンでもあり遮熱・断熱カーテンでもある、というケースはありますが、遮光カーテンと呼ばれるものがすべからく遮熱・断熱カーテンということではありません。
その理由については次のセクションで説明していきます。
遮光カーテンは「光」を遮るカーテン
そもそも遮光カーテンは、その名前の通り「光を遮る」カーテンを指します。
これは「遮光性試験」をクリアしたカーテンが謳える機能で、どれだけ光を遮るかを基に1~3の等級で分類されます。
あくまでも光を通す量を基準とした試験のため、この試験をもって「遮熱・断熱性の有無」を判断することはできません。
だからこそ、遮光カーテン=遮熱・断熱カーテンということはできないのです。
▼遮光についてもっと詳しく知りたい方はこちら
でも遮光カーテンは普通のカーテンよりは断熱効果がある可能性も
とはいえ、遮光カーテンは普通のカーテンよりは断熱する可能性があります。
というのも、前述の通り「遮光カーテンには光を遮る効果」があります。
それはつまり日差しを遮ってくれるということなので、ある程度日射熱を抑える効果がある、と考えることもできます。
日傘をさすと少し涼しく感じるのと同じ原理ですね。
この場合は遮光等級が高ければ高いほど、日射熱を遮る効果も高いと言えます。
ただし、これは「理屈の上では」という話のため、これを数値として確認することはできません。
少しでも断熱効果が高いものが欲しい、という場合は、遮光カーテンではなく遮熱・断熱カーテンを購入した方が安心と言えるでしょう。
熱を遮りたいなら遮熱・断熱カーテン
では、遮熱カーテン・断熱カーテンと呼ばれるのは一体どのようなカーテンなのでしょうか?
遮熱・断熱の分類については販売店・メーカーによってとらえ方が異なる場合がありますが、当店(パーフェクトスペースカーテン館)の基準を基に解説していきます!
当店では、断熱性試験をクリアしたカーテンのことを「遮熱カーテン」と定義しています。
断熱性=遮熱性、という考え方で、外からの熱を遮る効果があるカーテンに「遮熱」のラベルをつけています。
断熱(遮熱)率はあくまで代表生地の試験環境下での数字のため、例えば上記の試験数値の場合「実際にこのカーテンをかけたら-15.7℃になる」というわけではありませんが、実際に断熱効果があることがきちんと確認されている生地だということができます。
遮熱・断熱カーテンで外からの熱をうまく遮ることができれば、冷房の温度を1℃あげることもできるかもしれませんよね。
その1℃で消費電力を10%抑えることができるとも言われているので、遮熱・断熱カーテンを使用することは地球にもお財布にも優しい♪
遮熱・断熱カーテンはドレープカーテンのみでなく、レースカーテンにも存在します。
例えばカーテンを開けて過ごす時間が長いリビングはレースカーテンに遮熱のものを、朝の急激な気温上昇を抑えたい寝室はドレープに遮熱のものを選ぶ等、お部屋の使用方法によってどちらに遮熱機能があった方が良いかをしっかり考えてみると、よりお部屋に適した遮熱・断熱カーテンを選ぶことができます。
少し話が脱線しますが、遮熱・断熱と似た機能で「保温」という機能があります。
こちらは保温性試験をクリアしたカーテンで、「保温カーテン」と呼んでいます。
遮熱・断熱カーテンとは逆で、室内の空気を外に逃がさないようにする効果があるカーテンです。こちらもドレープカーテンのみでなくレースカーテンも存在します。
例えば冬場、暖房で温めた空気を外に逃がさないようにする、というイメージですね。
つまり当店では、
- 夏の厳しい暑さ対策には「遮熱カーテン(断熱カーテン)」
- 冬の寒さ対策には「保温カーテン」
をおすすめしています。
遮熱・断熱カーテンが効果的なのは「日差しが強い窓」
断熱カーテンは熱を遮るものだから、暑い部屋には断熱カーテンをかければOK!…と思うのはちょっと待った!
あくまでも断熱カーテンは外からの熱を遮ることに特化しているので、例えば日はほとんど差さないけれどなんだか妙に暑い、という部屋を冷やすことはできません。
この場合は断熱カーテンをかけることよりも、暑さの原因を探ることが必要です。
例えば空気がこもってしまっているのであれば、換気をしたりサーキュレーターを使用したり、パソコン等の電化製品が原因であれば専用の冷却アイテムを用意する等、別のアプローチで部屋の暑さを改善できる可能性があります。
遮熱・断熱カーテンの口コミ等を見ていると、ポジティブな意見からネガティブな意見まで目にすることが多いですが、それは効果が出やすい窓環境・出にくい窓環境があることも原因のひとつだと考えることができます。
遮熱・断熱カーテンをより効果的に使用する3つのポイント
ここまで遮熱・断熱カーテンとはどのようなものなのかを解説してきました。
ここからは、遮熱・断熱カーテンをより効果的に使用する3つのポイントをチェックしていきます。
①サイズをしっかり合わせる
遮熱・断熱カーテンをより効果的に使用するポイント1つ目は、「サイズをしっかり合わせる」ことです。
とりあえず目隠しできればと前のお家で使っていたカーテンを使っているなど、窓よりも短いカーテンを使っているというケースが意外と多いのですが、機能性を高めるのであればこれはNG!
例えば、せっかく遮熱・断熱のカーテンを使っていても、床から20cmカーテンが浮いていれば、その分は遮熱・断熱効果を発揮することができません。
窓をしっかりと覆うことではじめて十分な効果が発揮されると言っても過言ではないので、サイズはできるだけ窓にあったサイズを選ぶようにしましょう!
当店では開け閉めの際に引きずってしまったりしないよう、掃き出し窓の場合は床からマイナス1cmを推奨しております。
▼カーテンの採寸方法について詳しくはこちら
ですが、とにかくほんの気持ちでも遮熱・断熱効果をあげたい!ということであれば、あえて床までぴったりのサイズでお仕立てしたり、床よりも長くブレイクスタイルにすることもおすすめです。
▼ブレイクスタイルの詳細はこちらの記事をご覧ください。
②リターン縫製で隙間をできるだけ小さくする
遮熱・断熱カーテンをより効果的に使用するポイント2つ目は、「リターン縫製にする」ことです。
- カーテンレールの側面までカーテンで覆うように仕立てる縫製仕様のことです。
①のサイズを合わせると連動する部分ですが、隙間が多ければ多い程効果が下がってしまうといえるので、リターン縫製でサイドの隙間をなくすことは効果的な対策といえるでしょう。
当店のカーテンでリターン縫製をご指定いただく場合は、お気軽にお電話等にてお問合せくださいませ。
③断熱レースカーテンと併用する
遮熱・断熱カーテンをより効果的に使用するポイント3つ目は、「遮熱・断熱レースカーテンと併用する」ことです。
カーテンというとついついドレープカーテンを想像しがちですが、一番日差しの厳しい昼間の時間帯はレースカーテンを使用されている方も多いかと思います。
だからこそ、昼間はレ―スカーテン明るさを採りこみながら遮熱・断熱、強い朝日や西日はドレープカーテンで遮熱・断熱と、2重で遮熱・断熱仕様にしておくことで、1日中遮熱・断熱対策ができるというわけなのです!
今あるカーテンのまま窓辺の断熱性をあげる3つの方法
今あるお気に入りのカーテンは変えたくないけれど、遮熱・断熱対策をしたい…そういうパターンもありますよね。
今後はカーテンを替える以外の遮熱・断熱対策をチェックしていきましょう。
①裏地ライナーを付ける
まず1つ目に、「裏地ライナー」というものを使用する方法があります。
裏地ライナーとは「後付け裏地」とも呼ばれ、既存のカーテンの後ろに取り付けることで2枚仕立てにすることができるアイテムです。
裏地ライナーはライナー自体に遮熱(断熱)・保温等の機能がついているものが多いので、お手持ちのカーテンを簡単に遮熱・断熱カーテンにグレードアップすることができます。
また、裏地ライナーをつけてカーテンを2枚仕立てにすることで、生地と生地の間に空気の層ができるため、より遮熱・保温効果がアップすると考えられます。
▼裏地について詳しくはこちら
②窓フィルムを貼る
2つ目は「窓フィルム」を貼ることです。
窓フィルムはその名の通り窓に貼り付けるフィルム状のアイテムで、目隠しや紫外線対策で使用されることが多いものですが、実は遮熱(断熱)・保温機能がついているものも多く存在します。
窓に貼るだけで遮熱・断熱対策になるのなら、お手軽で良いですよね♪
注意点としては、フィルムの種類によっては対応していない窓の種類もあるので、窓の種類をしっかり確認してからフィルムを選ぶようにしましょう!
③すだれやグリーンカーテンで、外から対策をする
3つ目は「すだれやグリーンカーテン等」で窓の外側に対策をすることです。
あまりにも日差しが強すぎる窓の場合は室内の対策にも限界があるので、外で日差しを調整する工夫をしてみるのが◎。
すだれやグリーンカーテンであれば、明るさを遮りすぎることなく影をつくってくれるので、庇(ひさし)のような役割を担ってくれます。
おすすめの遮熱・断熱カーテン2選
最後に、当店おすすめの遮熱・断熱カーテンを2点ご紹介します!
①グレートクレイン
2024年6月現在、当店で最も遮熱率の高いカーテンが「グレートクレイン」。
やわらかく光沢が美しいシャンタン地と高い機能性が人気の「クレイン」に、さらに機能性の高い裏地をプラス。高い効果の秘密は、この裏地による2重構造!
2重カーテンだからこそ生まれる、生地と生地の間の空気層。実は、空気層は「トップレベルの断熱材」とも言われるほど高い断熱性を持っているのです。
そして、その効果は断熱だけでなく遮音にも!1枚仕立てのドレープカーテンでは実現できない、最高峰の機能性をぜひご実感ください。
②優
やわらかなニュアンスカラーとざっくりとした生地感がおしゃれな1級遮光カーテン「優」。
1枚仕立てでありながら、高い遮熱性をもつ優秀カーテンです。遮熱性だけでなく、遮光性・保温性もばっちり!
心ときめく8色のカラーバリエーションは、どれも可愛くて迷ってしまいそう…
お部屋ごとに色を変えてみるのも良いですね♪
まとめ
いかがでしたか?
厳しい夏を乗り越えるためにも、遮熱・断熱機能のあるカーテンはもはや欠かせない定番アイテム。
効果的な活用方法を押さえておけば、きっと夏場の負担を軽減できるはずです。
今回紹介した商品以外にも、様々な遮熱(断熱)アイテムをご用意しております。
ぜひこちらの一覧ページもご覧くださいね。
また遮光カーテンはこちらのページでご紹介しております。
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