程よい日の光をお部屋に通し、ナチュラルでリラックスした雰囲気をもたらしてくれるリネンカーテン。
一方で、リネンカーテンにはデメリットもあり、使ってみたら「こんなはずじゃなかった…」と後悔される方もいらっしゃるかもしれません。
そのためには、購入する前にデメリットを理解しておきましょう。
リネンカーテンを使って、後悔してしまうポイントは大きく分けて3つ。
1. 夜電気をつけると、外から部屋の中が見えやすい
2. 冬には部屋が寒く感じる
3. 洗濯や使用によって伸びたり縮んだりする
こちらの記事では、この3つの後悔ポイントについてご説明するとともに実験検証も交え、その解決策もしっかりと解説していきます。
カーテンのプロであり、リネンカーテン愛好者でもある筆者ならではの知識と経験を盛り込みました。
これを読めばリネンカーテンで後悔するポイントは解決しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
【後悔ポイント 1】リネンカーテンは夜になると外から見えやすい→解決策5つ
リネンカーテンを使う上で一番心配なことは、「夜になると外から見えやすくなる」という点ではないでしょうか。
昼間は程よく隠してくれていたのが、外が暗くなり部屋に明かりをつけると、室内が見えやすくなってしまいます。
その解決策は5つあります。
①リネンカーテンを2枚重ねにする
リネンカーテンを2枚重ねることで、1枚で使うよりも透けにくくなります。
その場合、ドレープ(厚手)とボイル(薄手)を組み合わせて2枚重ねにするのがおすすめ。
日中は薄手のリネンカーテンで光を取り入れ、夜は2枚重ねでプライバシーを守る、という便利さがあります。
◆【透け具合の検証】◆
②ドレープ(厚手)1枚
③ドレープ(厚手)+ボイル(薄手)の2枚重ね
この3つの方法ではどのくらい透け感が違うか検証しました。
①リネンカーテン(薄手)1枚の場合
②リネンカーテン(厚手) 1枚の場合
③リネンカーテン(厚手)+リネンカーテン(薄手)の2枚重ねの場合
やはり、1枚よりも2枚重ねた方が透けにくくなりました。
厚手のリネンカーテンに薄手のボイルリネンカーテンを1枚重ねるだけでずいぶん見え方が違ってきますね。
また、窓の近くのものが透けやすくなるので、生活スペースを窓から離してみるのも一つの方法です。
②目の詰まった厚手のリネン生地を選ぶ
外から見えにくくするには、透けにくい生地を選びましょう。
選ぶポイントは2つ。
・糸が太い厚手の生地
・目の詰まっている、糸と糸の隙間が少ない生地
透け感を見るときは、生地を持ち上げて光にかざすと、分かりやすいです。
↑このような厚手のリネンは、ボリュームが欲しい方や暑さ・寒さが気になる方にも、断熱や防寒の観点からもおすすめです。
↑反対に、細い糸を使いざっくりと織った薄手のボイル生地などは、糸と糸の隙間が大きいので透け感が出てしまいます。
③濃い色を選ぶ
カーテンは色によって透けやすさが異なります。
全体的に透けにくいのはネイビーやダークブラウンなどの濃色です。
よりプライバシーを高めたいという方は、色の濃い生地をお選びいただくと良いでしょう。
◆【検証】◆
②中間色(ライトブルー)
③濃色(ネイビー)
上記3つの場合の色の濃淡による透け感の違いを比べてみました。
①淡い色(生成り色)の場合
②中間色(ライトブルー)の場合
③濃色(ネイビー)の場合
色の濃いネイビーのカーテンの方が、生成り色のカーテンと比べて、全体的にお部屋の光漏れが少ないことが分かります。
ただ、濃色(ネイビー)の場合は光の当たった部分が際立ち、見えやすくなるので、室内にあるライトの位置を考えて、見えにくくなるように工夫しましょう。
④ブラインドを併用する
リネンカーテンと遮光性のあるブラインドなどを併せて使用することで、リネンの素材感を楽しみながら、見えにくくすることができます。
この使い方は、
「リネンカーテンを使いたいけど、「外からの視線を遮りたい」
という方におすすめです。
無機質なアルミブラインドとナチュラルなリネンカーテンは、素材感が真逆だからこそ相性がとてもよく、お洒落なコーディネートになるのでおすすめです。
⑤遮像レースカーテンを併用する
遮像レースカーテンは、昼も夜も外から室内が見えにくいレースカーテン。
明かりをつけてもシルエットが映りにくく、プライバシーを守ります。
リネンカーテンの素朴な質感と、ポリエステルのつるんとした素材感はちょっとミスマッチにも感じる場合は、少し凹凸のある生地感のものを選ぶとよいでしょう。
【後悔ポイント 2】リネンカーテンは、冬になると部屋が寒く感じる→解決策4つ
リネンカーテンはざっくりとした生地感が魅力ですが、そのためどうしても隙間から空気が逃げてしまい、エアコンをかけても室内が寒くなってしまいます。
その解決策は4つあります。
①大き目サイズですき間をなくす
大き目のサイズにして、両サイド・床との隙間をなくすと、室内のあたたかな空気が逃げにくくなります。
サイズは、
・横幅は、フラットの場合は通常は窓の横幅×1,1倍のゆとり分を取りますが、1.3倍程度にしてゆとり分を多くする
この2点を意識すると良いでしょう。
また、裾を15~20cm長くしてあえて床に垂らす“ブレイク・スタイル”もおすすめ。
海外のお洒落なインテリアのような”こなれ感”が出て素敵なんです。
②リネンカーテンの重ね付けする
洋服を重ね着して温かいのは、洋服の間に空気の層ができて体温を外に逃がさないから。
その原理と同じで、お部屋でも温かい室内の空気が逃げにくくするために、カーテンを重ね付けして空気の層を作る方法もあります。
③保温性のある裏コーティングを選ぶ
裏コーティングは、遮光性に加えて、保温性にも優れています。
ただ、ちょっとヘビーな生地感になるので、リネンのナチュラル感がお好きな方には不向きかもしれません。
機能性重視の方におすすめです。
④保温性のある後付け裏地をつける
「ナチュラルなリネンの素材感はそのままで、保温性をUPさせたい」という場合には、薄手のカーテン用の裏地(ライナー)がおすすめ。
後付けタイプだとお手持ちのリネンカーテンに付けられるので、とても便利です。
また、縫製で縫い合わせる裏地は、リネンカーテンと裏地の伸縮性が違うため”ひずみ”が生じてしまうので、あまりおすすめしていません。
こちらの<エコファイン裏地ライナー>は、レースカーテンや天然素材のカーテン用に開発された薄手の裏地。
リネンのナチュラルな素材感はそのままで、室内の空気を逃しにくくしてくれるところがポイント。
透け感もあるので、お部屋も明るく保ってくれます。
一般的な厚手の裏地(ライナー)と比べると生地感が損なわれていないのが、よくわかりますね。
「昼透けにくいミラーレース・遮熱45.5%・保温30.7%・UVカット率84.7%」といった機能性があるので、天然素材の機能面でのデメリットを補ってくれます。
【後悔ポイント 3】洗濯や環境によって伸びたり縮んだりする→解決策3つ
リネンカーテンは水分を吸って吐く、という特性を持つ素材。
そのため、梅雨時期などの湿気が多いシーズンには水分を吸ってその重みで丈が伸びたりすることも。(スチームアイロンでも伸びます)
そして長時間吊っていることで生地の重さでだんだんと伸びたりもします。
また、ご家庭でお洗濯すると、ざっくりと織った生地の目が詰まり、縮んでしまうものもあります。
その解決策は3つあります。
①サイズを大きめにする
カーテンを選ぶ際、またはオーダーする際に、横幅・丈(長さ)ともに少しゆとりをもって購入するのがおすすめです。
②フックで5cmほど調節可能
サイズが変わって、主に気になるのは丈(長さ)だと思います。
丈が伸び縮みしてしまった場合は、カーテン・フックの位置を上下にずらして、丈を調節しましょう。
基本的に5㎝ほど長さが調節できます。
③基本的にドライクリーニング
当店ではリネンカーテンはドライクリーニングをおすすめしています。
理由は、リネンの原材料によって、または織り方や生地の仕上げによってそれぞれ伸縮率が違うため、水洗いで伸縮しないもの、するものがあるからです。
そのため、安全性を重視してドライクリーニング(または専門店でのウェットクリーニング)の表示にしています。
こんな人にはリネンカーテンがおすすめ
ベラルーシ産リネンカーテンでナチュラルな暮らしを愉しむ<チェルシー>
これまではリネンカーテンで後悔しないために、あえてデメリットを上げてきましたが、実際にはどんな方にリネンカーテンが向いているでしょう?
ナチュラルなインテリアが好き
ナチュラルインテリアがお好きな方には、リネンカーテンがおすすめ。
リネンのカーテンは天然木の家具やナチュラルなファブリック、そして観葉植物やドライフラワーなど自然から生まれたものとの相性が抜群なのです。
リネンの生地がとにかく好き
リネンカーテンは、リネンのデメリットとしてあげられることが多い”シワ感”も含めてリネンの素材感が好き、という方には最適です。
リネン特有のふしのあるラスティックな表面、自然な光沢感。
そして何よりも、しなやかな張り感が作るプリッとした風合い。
リネンならではの素材感に魅了される方も多いはず。
自然光の入る明るい部屋が好き
リネンカーテンは、強い日差しをやわらげながら、お部屋を明るく保ってくれるので、明るいお部屋が好きな方には最適です。
後悔しないための、おすすめリネンカーテン5選
「後悔しないための解決策」に基づいて、5つのリネンカーテンをご紹介します。
実際に選ぶ際に参考にしてみてくださいね。
1. 夜透けにくい、厚手のリネンカーテン<まふ>
しっかりとした手持ち感、程よく厚みがあるリネン100%カーテンです。
透けにくい濃色のネイビー、さわやかなナチュラル、ベージュの3色展開。
2. 夜透けにくい、厚手のリネンカーテン<マー>
しっかり厚手で上質なリネン100%カーテン。
ナチュラルなミックスカラーとホワイトの4色展開。
3. 透けにくい濃色が選べる、リネンカーテン
<ナトゥーラ>
43色のカラーバリエーションを揃えた、リネン100%のカーテンです。
中肉でソフトな風合いが特徴。
透けにくくしたい場合は濃色を、リネンらしい明るい雰囲気を楽しみたい場合は、
淡色を。
お好みの透け具合の色を多色の中からお選びいただけます。
4. 2枚重ねのレースとして使える、麻ボイルカーテン
<サワサワ>
麻の1種であるラミー素材にコットンを10%ミックスした、薄手のボイルカーテン。
厚手のドレープカーテンと重ね付けをすることで、透けにくくしたり、保温性を高めたりする効果が期待できます。
色が8色あるので、ドレープとカラーコーディネートしても素敵。
5. 5色展開のベラルーシ産リネンレースカーテン <ニース>
ガーゼタイプのリネンの中でも、かなりのざっくり感が珍しいシリーズです。
リネンらしいネップが目立ち、荒い感じがナチュラル志向の方にはたまらない。
時間帯、お天気によって透け感や表情が違って見えるところも魅力なのです。
天然のリネンの手触りや質感を十分に味わっていただけます。
まとめ
リネンカーテンをこれから購入しようとしている方に向けて、後悔しそうなポイントとその解決策をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
リネンカーテンはメリットとデメリットが表裏一体。
メリット=デメリットとなる要素がたくさんあるのです。
リネンカーテンがお好きな方は機能性より生地感を重要視している方が多いと思いますが、好きだけど気になる点はやはりありますよね。
そんな時はこの記事を参考に、リネンカーテンを選んだり、使い方を工夫してみてください。
きっとあなたの暮らしにあったリネンカーテンを見つけられるはず!
こちらの天然素材カーテン特集には、この記事で紹介しきれなかったリネンカーテンや、リネン混のカーテンが掲載されていますので、ご覧になってみてください。
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