アフリカン担当バイヤーのエーマツです。
麻のカーテンがついに「アフリカン」に登場しました!
穏やかに陽の光を取り入れ、まどろみを誘うような空気感。
太陽の光を浴びて輝く深い色合いと、素朴な生地感の麻のカーテンは、
アフリカンインテリアを特別なものに変えてくれます!
でも、麻ってそもそも何?
リネン=麻?
といった素朴な疑問も多いはず。
そこで、麻をこよなく愛する、そしてテキスタイルデザイン歴が長いスタッフならではの視点で、
麻について深く掘り下げていきたいと思います。
そして、アフリカンの麻カーテン4商品の魅力もご紹介します。
もくじ
麻の魅力、それは「風合い」と「生地感」
麻の魅力、それは何といってもその風合い、生地感に尽きるでしょう。
優雅な光沢感と毛羽立ちのない美しい表面
サラリとした肌ざわり
プリンと反発するハリ感
麻だけに許されるといってもいい、“美しいシワ”
使い込むほどに味わいが増す風合い。
麻は、エレガントで高貴な雰囲気が漂う特別なファブリックです。
ポリエステルなどの合成繊維に比べると値段が高めで、デメリットもありますが、それを上回る魅力があるのが麻ではないでしょうか。
そもそも麻ってなに? リネンは麻の中の一つ
麻=リネンではなく、リネンは麻の中の1種類なのです。
麻には20種類もあると言われていて、それらを称して麻と呼んでいるのです。
植物の茎の靭皮(じんぴ)部分から採られる植物繊維で、
セルロースが主成分となります。
※靭皮(じんぴ)・・・樹木の外皮のすぐ内側にある柔らかな部分
主に衣料用・インテリアファブリックに使われている「麻」には
3つの代表的な種類があります。
■亜麻(あま)…リネン
■苧麻(ちょま) … ラミー
■大麻(たいま) … ヘンプ
※日本では品質表示で「麻」と表示されている場合は、ラミー(苧麻)、リネン(亜麻)のことを指します。
意外と知られていない、麻カーテンの性質
麻のカーテンはその原料となる植物によって、特徴は異なりますが
共通の特徴も多くあります。
・丈夫で長持ち
天然繊維の中で最も丈夫!と言われるほどの麻。水に濡れると更に強度が増すという特徴も。
洗濯をすると縮んでしまうものもあるので、洗濯表示はしっかりチェックしましょう。
※当店では天然繊維は伸縮の可能性があるため、洗濯不可と表示しています。
・使うほどになじみ、風合いが増す
適度なハリとやわらかさをあわせもつので、使うほどくったり柔らかい風合いになり、洗練された落ち感、コナレ感が生まれます。
毎日開け閉めしながら触れているとだんだんと馴染んできます。
・通気性・保温性に優れている
麻の繊維はマカロニのように中が空洞になっており空気が含まれているため、
通気性と保温に優れています。
麻カーテンというと「夏」のイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、
年間を通して使える素材なんです。
・吸水性・速乾性に優れている
コットンなどほかの天然繊維と比べても、吸水性や速乾性に優れています。
麻の繊維は、お部屋の湿気を吸ったり吐いたり呼吸しています。
湿度が高いときは繊維に湿気を含み湿度が低いときは吐き出す。麻が伸びたり縮んだりするのも水分を調節しているからなのです。
こんな特徴を持つ麻は、梅雨時期などのじめじめした湿度の高い時期でもさらっとした状態を保ってくれるので、日本のおうちに最適な素材と言えます。
※コットンと比べて吸水性は約4倍、速乾性は約2倍といわれています。
・素朴なフシ糸
草の茎が原料のためフシがあり、繊維の太さにばらつきが多く、糸にした時に均一な太さになりにくい原料。
そのため豊かな表情が生まれ、ナチュラルな雰囲気が生まれます。
・静電気が発生しにくい
天然繊維なので、帯電しづらく、合成繊維のような静電気が起こりません。
・特有のシャリ感
さらっとした風合いと麻らしいハリ感があり、触り心地はシャリっとクール。
リネンとラミーの違いを知ろう!
日本で「麻」と表示される2種類「リネン」と「ラミー」は何が違うのでしょう?
一見見分けがつきにくい2つの素材の違いを見ていきましょう。
→リネンの特徴
・柔らかくしなやか、ふくらみがある
・抑えめの上品な光沢感
・汚れにくく、ついても落ちやすい
・抗菌効果
・原料はフラックス(亜麻)。色はリネン特有の黄味がかった色(亜麻色)
→ラミーの特徴
・しっかりとしたハリとコシ、独特のシャリ感
・リネンより光沢がある
・天然素材の中で最高の強度
・原料は苧麻(ちょま)。色は白
■風合いの違い
リネンとラミーの違いは、主にその”風合い”にあります。
リネンは柔らかく、ラミーはハリ感が特徴です。
リネンは短く細い繊維なので、ソフトでなめらかになり、
ラミーは太く長い繊維のため、しっかりとしたハリ感のある風合いになります。
■機能性の違い
機能面では、リネンは汚れが付きにくい、という特性があります。
リネンの繊維に含まれるペクチンの効果で、汚れは染み込みにくく、
汚れても落ちやすいのです。
繊維自体に抗菌効果があるので、カビや雑菌の繁殖も抑えられます。
一方、ラミーは天然繊維の中で最高の強度があり、丈夫で長持ちします。
■原料の色の違い
リネンはリネン特有の黄味がかった色(亜麻色)で、
無染色のリネンは、リネンと聞いてイメージする”生成”です。
ラミーの原料は白のため、濃色でもむらなく色がきれいに染まります。
良質なリネン、「フレンチリネン」と「ベルギーリネン」
今回アフリカンに登場したリネンカーテンは、
フランス・ベルギーの原料を使用しています。
フランダース地方(オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部)は
キレイな水と気候に恵まれた、良質なリネンの産地。
この地域で採られたリネンは、通気性が高く柔らかな肌触りで、
長く使うほど馴染みがよくやや光沢のある風合いが特徴です。
それではさっそく、バリエーションにとんだ麻のアフリカンカーテン4商品をご紹介します。
<マルラ>
彩り豊かな8色のアースカラーを揃えた、厚手のリネンカーテン
マルラはカラーバリエーションが豊富なところも魅力です。
ナチュラルなカラー、深みのあるアースカラーの8色です。
【商品名の”マルラ”とは?】
アフリカに自生する木の名前で、
その果樹からは作られたリキュールが有名です。
(褐色で甘い、カルアミルクに似た風味だそうです。)
また、マルラオイルは欧米を中心に美容オイルと注目をされていて、
日本でも知られるようになってきています。
少し粗めで表情豊かな 「 9番手リネン 」
程よく厚みのある、リネン特有のシャリっとした風合いを味わえる
9番手の糸を使ったリネン100%の織物です。
しっかりとした手持ち感がありながらも、程よい透け感があります。
リネンカーテンといって思い浮かぶのはこの生地かもしれません。
そもそも、よく目にする「番手」とは
番手とは、リネン糸の太さを表す番号で、糸が太いほど番号が小さく、糸が細いほど番号が大きくなります。そのため、糸が太いほど生地も厚くなり、糸が細いほど生地も薄くなりますが、織り密度や織り組織によって厚みや風合いは変わります。
素材そのままの魅力、無染色の”ナチュラル”
マルラの「ナチュラル」は原色そのままの「生成」で、布地を晒(さら)してない無漂白・無染色のリネン。
自然な植物片などのブラウンが混ざってメランジェ調に見える、
素材そのままの素朴な生地感が魅力です。
<マルラ>のおすすめカラー
一番華やかな「マスタード」は、1枚でお部屋の雰囲気を変えてくれるカラー。
こっくりとした色合いは、ブラウンをベースにしたアフリカンインテリアと相性が良く、お部屋をパっと明るくしてくれます。
ダイニングのカーテンにすると、楽しい雰囲気になって家族の会話もすすみそうですね。
シックにまとめるならカーキブラウンがおすすめ。少しカーキを帯びたニュアンスのあるブラウンです。
<まふ>
ベーシックな王道リネンカーテン
【商品名の”まふ”とは】
ズバリそのままで、麻糸で織った「あさぬの」のことです。
ベーシックで麻の定番的な見た目からこの名前を付けました。
先染めだから、高級感のある色合いに
生地にしてから染める”後染め”ではなく、まず糸を染めてから生地に織り上げる“先染め”にすることで、リネン本来のふっくらとした織り感を残したままの生地にすることが出来ます。
また、”先染め”だからこそ表現できる”シャンブレー”の色合いも魅力。
タテ糸とヨコ糸を違う色にすることで、デニムのような奥行のある複雑な色合いになり、光の当たり方によって見え方が変わる”玉虫色”のような光沢感を楽しめます。
※シャンブレーとは、タテ糸に色糸・ヨコ糸に白糸(もしくはタテ糸とは別の色糸)を使った平織り生地のことをいいます。
<まふ>のおすすめカラー
<まふ>の「ネイビー」は深みのある濃色で、落ち着いた穏やかなムードが漂います。
深いブラウンの木製家具とも相性が抜群。
ブルー系は、こころをリラックスさせる効果があるので、ゆったりとくつろぎたいリビングや寝室におすすめです。
同系色のネイビー~ブルー系ですっきりとまとめてもよいですし、
アクセントとして、レンガなどの赤やイエローのクッションをプラスしても素敵です。
藍染を思わせる深いネイビーは、和モダンな部屋にもぴったり。
<サワサワ>
ドレープ、レースどちらでも使える、薄手の麻ボイルカーテン
レースカーテンよりは透けないけど、麻のドレープカーテンよりは薄い、
という個性的なボイルカーテンです。
ドレープカーテンとして使うことを想定して、
通常レースカーテンにはおつけしていない共生地タッセルをお付けしています。
【商品名の”サワサワ”とは】
スワヒリ語で、「いいよ、大丈夫!」という意味。
薄手のカーテンが風にサワサワと揺れる様子もかけて、この名前をつけました。
ふわっとした風合いが魅力 「 14番手ラミー 」
一般的にラミーは、リネンに比べ硬めでしっかりとしたハリ感が特徴ですが、
こちらはふんわりと軽やかに織り上げています。
細めの14番手の糸で、ざっくりと甘く織り上げたボイル生地は、
シャリ感は残しつつもなめらかな風合い。
ふわっと風になびく涼しげな風合いが魅力です。
そして柔らかいコットンを10%加える事で、
ラミーとコットンの良いところがミックスされ、
しなやかさと、空気をふくんだような軽やかなハリ感が生まれます。
8色のカラーバリエーション
原料が白というラミーならではの特徴を生かした、彩り豊かな8色を揃えました。
ホワイトからナチュラルなニュアンスカラー、色鮮やかなイエローまで、
アフリカンインテリア以外にも活躍してくれるカラーバリエーションです。
<サワサワ>のおすすめカラー
<サワサワ>は、個性的な「グリーン」や「イエロー」などのきれいなカラーが特徴。
グリーンはインテリアの主役になりながらも、中間色でコーディネートしやすいカラーです。
カラフルなアフリカンプリントがあるお部屋にも自然に馴染んでくれます。
色鮮やかなイエローもおすすめ。ここまでクリアなイエローはあまり見ない珍しいカラーです。カナリアイエローの色合い。
麻のドレープカーテンと組み合わせてレースカーテンとして使うとワンランク上のこだわりのインテリアに。
ドレープの色と同系色にして馴染ませるのもお洒落です。
<ホップサック>
シワになりにくいポリエステル混のリネンカーテン
見た目は素朴な“フシ糸”が入り、ピュアリネンに見えますが
リネン45%、ポリエステル55%の異素材をミックスした生地。
ざっくりとナチュラルな雰囲気に甘く織り上げた生地で、
薄く軽やかな風合いです。
【商品名の”ホップサック”とは】
ホップサックはビールのホップを運ぶ麻袋のこと。
ざっくりと織られた素朴な織地から、この名前をつけました。
なめらかさをプラスする、ポリエステル
ポリエステルを加える事で、柔らかく、シワのつきにくいなめらかな風合いになります。
麻らしいフシ糸は残し素朴な雰囲気はそのままに、肌ざわりの優しい生地にしているのです。
また、麻は高級素材ですが、ポリエステルを加える事で、価格が抑えられます。
麻は好きだけど、もう少し安めに手に入れたい、扱いやすいほうが嬉しい、という方におすすめです。
<ホップサック>のインテリア
<ホップサック>は生成り色なので、どんなインテリアにも似合います。
アクセントに、マスタード系などの鮮やかなアースカラーや、アフリカンプリントなどの柄を取り入れると、ナチュラルアフリカンな雰囲気が演出できます。
軽い生地なので、マグネットタッセルでふわっと留めるのもお洒落です。
末長く、心地よく
アフリカンの麻カーテンは、いかがでしたか?
アフリカンのカーテンは個性的なプリントのカーテンに力を入れてきましたが、
同時に、それとは違うアフリカの自然な雰囲気を作れるカーテンも取り入れたいと思っていて、今回麻のカーテンでそれが形になりました。
麻のナチュラルでエレガントな素材感、空気感、力強さ、
それに加えて素材自体が持つたくさんの機能性。
麻は天然素材で土に帰ることから、サスティナブルな素材でもあります。
長持ちする麻のカーテンは、末永くあなたのお部屋で活躍してくれることでしょう。アフリカンなインテリアを作る時に、麻のカーテンも選択肢にいれてみませんか?
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