部屋が完全に暗くならなかったり、外からの電気の光が見えたりと「光漏れ」に悩んでいる方もいるかと思います。
また、室内に光が入ってしまうことによって充分に眠ることができない、室温が上昇してエアコンの効果が損なわれるなど「光漏れ」には様々な弊害が。
反対に、室内から光が漏れ出てしまうことで、生活パターンが外部から読み取られてしまうといった防犯上のリスクも発生します。
この記事では、光漏れの起きる場所ごとに対策方法を紹介しています。
即座に実行できる対策から、対策グッズの活用法や購入時の注意点まで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
カーテン上部からの光漏れが気になる場合
カーテン上部、横、下部、生地全体…あなたはどの部分からの光漏れが気になりますか?それぞれの原因を明確にして、対策方法も適切に選びましょう。
まず、カーテンの上部から光が漏れる原因は、カーテンレールが窓枠の上部に近い位置に設置されているためです。この配置では、カーテンが吊り下げられた際に生地が完全に覆うことができず、隙間から日差しが侵入してしまいます。
効果的な対策1:トップカバー・カーテンボックスを取り付ける
カーテンレール全体にトップカバーやカーテンボックスを後付けすることで、遮光性と断熱性を劇的に向上させられます。カーテンレールが露出していないため、ホコリなどの掃除も簡単。小物を配置して、おしゃれにアレンジするのも良いでしょう。
カーテンボックスは、マスキングテープやPPクラフトシートを利用してDIYすることもできます。自分好みのデザインで、カーテンの上部を飾り付けたら楽しみも広がるのではないでしょうか。
トップカバー付きのカーテンレールを取り入れるのも一つの手。気になった方は、チェックしてみてくださいね。
効果的な対策2:カーテンレールを正面付けにする
カーテンが窓枠内に収まっていると、窓枠上部からの光が漏れることがあります。
その場合、カーテンレール自体を窓枠上部の壁に設置する「正面付け」という方法を選ぶのも一つの手です。
これによりカーテンが窓枠よりも上側に飛び出し、光漏れを防ぐことができます。
新たに窓枠にレールを取り付ける予定の方や、既に取り付けているレールを取り外せる方におすすめの方法です。
ただし注意点として、家電や家具との衝突の可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。
カーテン横からの光漏れが気になる場合
カーテンの横から光が漏れる原因は、実はカーテンレールの長さが窓枠とほぼ同じ長さであることにあります。この問題を解決するためには、単にカーテンの生地の幅を増やすだけでは不十分です。両サイドの光漏れを防ぐために、対策方法を見ていきましょう。
効果的な対策:カーテンをリターン仕様にする
カーテンの光漏れを手軽に解消する為のものとして「リターン仕様」があります。
この方法を活用できるのは、カーテンレールが2本並んだ「ダブルレール」を使用している場合です。
①室内側にあるレールの1番端っこのフックを取り外す
②外したフックを、窓側のレール端にひっかける
⇒この時フックをかけるのは固定ランナーと呼ばれる、動かないランナー(フックをかける穴)です。
この「リターン仕様」では、現状のままで光漏れを効果的に防ぐことができます。 ただし生地の横幅が短い場合は外側に布が引っ張られる分、カーテン中央に隙間ができる可能性があり注意が必要です。
細かなサイズ指定ができるオーダーカーテンがおすすめです。横幅を長めに設定し、窓全体をしっかりと覆うカーテンを作製しましょう。
一部のショップでは、リターン仕様の生地を使用したカーテンも作れます。ゆとりのあるカーテンは美しく、おしゃれな印象を与えられるのもポイントです。
カーテンをリターン仕様にしても、レールがリターン仕様でなければ意味がありません。リターン仕様にしたければ、レールの付け替えも考えましょう。
カーテン下からの光漏れが気になる場合
カーテンの下から光が漏れる原因は、実は生地の丈(高さ)が足りないためです。
窓の種類によって理由が異なります。
「掃き出し窓」:カーテンの丈が窓よりも短い
「腰高窓」:窓とほぼ同じ長さになっている
大きな掃き出し窓があるリビングでは、ドレープカーテンは床から1cm、レースカーテンは2cm短くするのが一般的です。
これにより開け閉めがスムーズになり、ホコリやゴミがカーテンにつかないようになるのですが隙間は残ってしまいます。
寝室や子供部屋に多い腰高窓ではドレープカーテンは窓枠から15〜20cm長く、レースカーテンはドレープから1cm短くするのが一般的です(正面付け)。
この丈の設定により窓全体が適切に覆われ、下側(壁面)からの光漏れを防ぐことができます。
効果的な対策:アジャスターフックでカーテン丈を調節
光漏れを防ぐための便利な方法として、アジャスターフックを使ってカーテンの高さを微調整する方法があります。
次のような長さまで伸ばすと良いでしょう。
掃き出し窓:床につかないギリギリの位置まで
腰高窓:最大の長さまで
アジャスターフックには「Aフック」と「Bフック」の2種類があり、調節できる高さは次のとおりです。
– Aフック:上への調節約1cm、下への調節約3cm
– Bフック:上への調節約3cm、下への調節約1cm
つまりカーテンの下部をより長く伸ばしたい場合にはAフックが最適です。
カーテンを新たに購入する場合は、Aフックを選ぶことをおすすめします。
また、既存のBフックをAフックに交換することも簡単にできますが、カーテンの全体的な長さが変わることに注意が必要です。
カーテン全体からの光漏れが気になる場合
【カーテンの全体から光が漏れる原因】
・遮光2〜3級の生地を使用している
・遮光率が99.39%以下の非遮光生地を使用している
・光を通しやすい性質の白や淡い色を使用している
だからこそ、カーテン全体の光漏れを防ぐなら遮光カーテンの遮光率を見直すことが大切です。
遮光カーテンには、日本インテリアファブリックス協会によって定められた等級が表示されています。
以下が等級の目安です。
遮光生地であっても、2〜3級のカーテンは部屋を真っ暗にする性能は十分ではありません。
光漏れを完全に防ぐためには、遮光性能の高い1級の遮光カーテンを選ぶことが重要です。
遮光カーテンを選ぶ際には遮光率や等級を確認し、部屋をより暗くするために最適な遮光カーテンを選びましょう。
効果的な対策1:1級遮光カーテンを使用
カーテンの光漏れを防ぐ方法として、
1級遮光生地や完全遮光カーテンを利用するのがおすすめです。
厚手の生地に黒の遮光糸を織り込んでおり、
室内外への光漏れを劇的に軽減します。
さらに1級遮光生地でも、使用環境によっては少量の光漏れが生じることも。
部屋を真っ暗にすることが求められる場合には「完全遮光(遮光率100%)」のカーテンが最適です。
このカーテンは、朝日や西日のまぶしい日差しを完全に防ぐことができます。
また、等級内でも色味や生地によって遮光の度合いは異なります。
遮光性を高めたい場合には、より濃い色のカラーを検討しましょう。
または、裏地付き縫製にしていただく事をオススメ致します。
裏地自体も色が濃いものの方が遮光度を高く感じるものの、その分表地もやや濃い色に見えるかもしれません。
裏地付きの場合、あらかじめ2枚を重ねた状態でのカラーを確認してください。
効果的な対策2:他の窓装飾アイテムの活用
最後に、カーテン以外の窓まわりアイテムを使用する方法をご紹介します。
通常、窓側のカーテンレールにはレースカーテンが取り付けられますが、そこに光をより遠しにくいロールスクリーンやブラインドを使用することで光漏れを防ぐ効果が期待できます。
ドレープカーテンと併用する場合には、以下のタイプのがおすすめです。
① カーテンレールに取り付けられるタイプ
②つっぱり式(テンションタイプ)
③凹凸が少ないタイプ
これらのアイテムはヒダがなく、ドレープカーテンとの相性が良いです。
また、窓側のカーテンレールを有効活用できるタイプや、窓枠や壁面に穴を開けずに取り付けられるタイプも。
取り付けが簡単で賃貸物件でも安心して利用できます。
当店では、遮光ロールスクリーンを多く取り揃えております。
▼詳しくは遮光ロールスクリーン特集をご覧ください
遮光性によってランク分けされているので、生活スタイルに合った遮光ランクをお選びいただけます。
光漏れ対策だけでなく窓まわりのアレンジに彩りを加えるためにも、カーテン以外のアイテムを活用してみてください。
カーテンの光漏れ対策まとめ
光漏れを防ぐために、いくつかの対策をご紹介しました。
部屋を真っ暗にできるだけでなく、断熱性を向上させたり隙間風を防いだりする効果もあります。
夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができ、さらには毎月の電気代の節約にもつながるでしょう。
まさに利点ばかりの方法です。
さらに、便利なグッズや他の窓まわりのアイテムを活用することで、より快適な室内を実現できます。
「一度気になりだすと光漏ればかりに目が行ってしまう…」
「光を遮りさえすれば良いわけじゃなくて、インテリアにもこだわりたい」
そんな方も、ぜひ理想のお部屋づくりをしてみてくださいね!
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